マンション売却はどこがいい?不動産会社ランキングとおすすめの選び方を解説

カテゴリ:マンション売却
投稿日:2024.08.29

マンション売却はどこがいい?おすすめ不動産会社ランキングと選び方を解説

マンション売却したいけど、不動産会社はどこがいいんだろう・・・

この記事では最初にマンション売却に強い不動産会社ランキングをご紹介します。

またランキングとは異なる、自身のマンション売却の希望にあった不動産会社の選び方とその選び方で選んだおすすめ不動産会社をご紹介します。

この記事が「マンション売却はどこがいい?」という皆様のお悩み解消の一助になれば幸いです。

この記事でわかること
  1. 不動産会社に訪問査定を依頼すべきなのはなぜか
  2. 大手不動産会社ランキングトップ10社、各社の強み
  3. 口コミへの返信内容で不動産会社の対応能力をチェック
  4. マンション売却査定額の根拠を知るのが重要なのはなぜか

目次

マンション売却不動産会社ランキング|東京23区

多くの記事に掲載されている公益財団法人不動産流通推進センター不動産統計集をもとにした「不動産仲介ランキング」は、不動産会社が取り扱っているすべての不動産(土地、戸建て、区分マンション、アパート、ビル、一棟マンション等)の仲介手数料収入や仲介件数を総合計したランキングです。

したがって、不動産会社各社の総合力は理解できても、「マンション売却はどこがいい?」という疑問解消には少し物足りないとも言えます。

そこで一般的な「不動産仲介ランキング」に登場する業者を中心にデータを集計し、マンションの媒介数(売却依頼数)で独自のランキングを作成してみました。

「媒介数が多い=依頼が多い」のは売主様の支持、評判が高い何よりの証拠です。

東京23区のマンション売却不動産会社ランキングTOP11は、下記の通りです。

東京23区でマンションの売却をお考えであれば、TOP11社は外すことのできないおすすめの不動産会社です。

【マンション売却不動産会社ランキング|東京23区】

順位不動産会社媒介シェア
三井不動産リアルティ88712.7
住友不動産販売84112.1
東急リバブル6208.9
野村不動産ソリューションズ5738.2
大京穴吹不動産3475.0
大成有楽不動産販売2042.9
7オークラヤ住宅1682.4
8三菱地所ハウスネット1211.7
9長谷工リアルエステート961.4
10住友林業ホームサービス921.3
11スターツピタットハウス530.8

出所:東日本レインズ東京23区マンション在庫(9月17日の売主-30㎡未満-オーナーチェンジ除く6968件)を弊社が集計

マンション売却不動産会社ランキングは、不動産仲介大手4社(三井不動産リアルティ、東急リバブル、住友不動産販売、野村不動産ソリューションズ)が上位を占めます。

5位以下には、下記のような親会社が分譲or建設したマンションを多く取り扱う不動産仲介大手がランクインしています。

  • 大京穴吹不動産
  • 大成有楽不動産販売
  • 三菱地所ハウスネット
  • 長谷工リアルエステート

その他、住友林業ホームサービス、スターツ(ピタットハウス)、オークラヤ住宅がランクインしています。

ここからは各社の詳細を解説していきます。

1位 三井不動産リアルティグループ(三井のリハウス)

不動産仲介ランキング1位の「三井不動産リアルティ」は、「三井のリハウス」というサービスブランドによって住みかえを一般的な考え方として定着させました。
三井のリハウスでは、個人が所有する不動産の売却、不動産の購入、賃貸に関するサービスを提供しています。

本社設立従業員数売上高
千代田区昭和44年4,516182,980百万

出所:三井不動産リアルティHP

三井のリハウスの特長、沿革

三井のリハウスを運営する三井不動産リアルティグループは、不動産仲介事業の売買仲介取扱件数において、37年連続全国No.1企業です。

三井不動産リアルティは、一般個人向け仲介店舗の他に、都心不動産の売買、活用や資産形成のコンサルティング総合窓口として麻布、青山、銀座、六本木、番町にリアルプランセンターを運営しています。

その他にも法人向け不動産仲介、外国人向け不動産仲介、三井のリパークブランドで駐車場運営、カレコブランドでカーシェアリング、生損保代理店業務、販売受託などをおこなっています。

三井のリハウスは、東京テアトルが集計した「不動産仲介ランキング~マンション売却~」で1位、「不動産仲介ランキング~中古戸建て売却~」でも2位と強さを発揮しています。マンション売却の詳細はこちら、中古戸建て売却の詳細はこちらをご覧ください。

三井のリハウス公式サイト

三井のリハウスの口コミ・評判を詳しく見る

2位 東急リバブル

不動産仲介ランキング2位の東急リバブルは、下記の6つの事業を基軸とした総合不動産流通企業です。

  • 主に個人向けの売買仲介
  • 賃貸仲介
  • 法人・投資家向けの不動産ソリューション
  • 新築販売受託事業
  • 不動産販売事業(マンション等開発分譲)
  • その他の事業(レンタル収納、クラウドキッチン、シニアの住みかえサロンなど)
本社設立従業員数営業収益
渋谷区昭和47年3,863163,521百万

出所:東急リバブルHP

東急リバブルの特長、沿革

東急リバブルは、昭和47年に東急不動産の100%子会社として設立されました。

1999年東証二部上場、2001年に東証一部に指定替え、2013年10月に東急不動産、東急コミュニティー、東急リバブルの3社による持ち株会社「東急不動産ホールディングス」を設立して東証一部に株式上場しました。
この3社は2013年9月に上場廃止しています。

東急リバブルの営業収益は、以下の通り右肩上がりで推移しています。

東急リバブル実績推移出所:東急リバブルHP

東急リバブルは、東京テアトルが集計した「不動産仲介ランキング~マンション売却~」横浜・川崎市では1位と東急沿線エリアで強みを発揮しています。ランキングの詳細はこちらをご覧ください。

東急リバブル公式サイト

3位 住友不動産販売

不動産仲介ランキング3位の住友不動産販売は、不動産の売買・賃貸の個人向け仲介業務、法人向け仲介業務と受託販売業をおこなっています。

本社設立従業員数営業収益
新宿区昭和50年3,35375,107百万

出所:住友不動産販売HP

住友不動産販売の特長、沿革

住友不動産販売は、住友不動産株式会社が開発・分譲するマンションや戸建て等の販売をする会社として昭和50年に設立されました。

昭和54年には住友不動産株式会社より不動産仲介業務を譲り受け、仲介業務に進出しています。

社名や設立の経緯からも分かるように、総合不動産において最大手級である住友不動産株式会社の連結子会社です。

売買仲介の仲介件数の実績推移は下記の通りです。

住友不動産販売実績推移出所:住友不動産販売HP

住友不動産販売は、東京テアトルが集計した「不動産仲介ランキング~マンション売却~」で2位、「不動産仲介ランキング~中古戸建て売却~」では1位と強さを発揮しています。マンション売却の詳細はこちら、中古戸建て売却の詳細はこちらをご覧ください。

住友不動産販売公式サイト

住友不動産販売の口コミ・評判を詳しく見る

4位 野村不動産ソリューションズ(野村の仲介+)

不動産仲介ランキング4位の野村不動産ソリューションズは、下記の事業をおこなっています。

  • 主に個人向けの売買仲介
  • 事業用・投資用不動産の売買仲介、コンサルティング
  • 法人仲介
  • 新築受託販売
  • 保険代理店
  • 不動産情報サイト運営
本社設立従業員数営業収益
新宿区平成12年1,86647,666百万

出所:野村不動産ソリューションズHP、官報決算データベース

野村不動産ソリューションズの特長、沿革

野村不動産ソリューションズは、平成12年11月に野村不動産アーバンネットとして設立されました。

平成13年4月に野村不動産から不動産流通業務、販売受託業務、保険代理店業務を譲り受け営業を開始します。

2021年4月には、野村不動産アーバンネットと野村不動産の法人営業本部が統合して野村不動産ソリューションズとして営業を開始しました。

野村不動産ソリューションズは、東京テアトルが集計した「不動産仲介ランキング~マンション売却~」で4位、「不動産仲介ランキング~中古戸建て売却~」では5位となっています。マンション売却の詳細はこちら、中古戸建て売却の詳細はこちらをご覧ください。

野村不動産ソリューションズ公式サイト

野村の仲介+(PLUS)の口コミ・評判を詳しく見る

5位 大京穴吹不動産

設立資本金営業拠点従業員数手数料
昭和631億741,2476,976

出所:大京穴吹不動産HP-不動産流通推進センター/手数料:百万円

大京穴吹不動産は、全国に店舗を展開します。

マンション売却5位大京穴吹不動産店舗出所:大京穴吹不動産HP

大京穴吹不動産店舗案内

6位 大成有楽不動産販売

設立資本金営業拠点従業員数手数料
昭和615億364777,283

出所:大成有楽不動産販売HP-不動産流通推進センター/手数料:百万円

大成有楽不動産販売は、主に首都圏に店舗を展開します。

マンション売却6位大成有楽不動産販売店舗

大成有楽不動産販売営業センター案内

7位 オークラヤ住宅

マンション売却7位オークラヤ住宅
設立資本金営業拠点従業員数売上高
昭和571億1244226,982

出所:オークラヤ住宅HPマイナビ2025/売上高:百万円

オークラヤ住宅は、首都圏に店舗を展開します。

マンション売却7位オークラヤ住宅店舗出所:オークラヤ住宅HP

オークラヤ住宅店舗情報

8位 三菱地所ハウスネット

マンション売却8位三菱地所ハウスネット
設立資本金営業拠点従業員数手数料
昭和591億385475,584

出所:三菱地所ハウスネットHP、不動産流通推進センター/手数料:百万円

三菱地所ハウスネットは、首都圏、中京圏、関西圏と広島、福岡に店舗を展開します。

出所:三菱地所ハウスネットHP

三菱地所ハウスネットの営業拠点

9位 長谷工リアルエステート

マンション売却9位長谷工リアルエステート
設立資本金営業拠点従業員数手数料
平成61億445143,897

出所:長谷工リアルエステートHP、不動産流通推進センター/手数料:百万円

長谷工リアルエステートは、1都3県に店舗を展開します。

マンション売却9位長谷工リアルエステート店舗出所:長谷工リアルエステートHP

長谷工リアルエステート店舗のご案内

10位 住友林業ホームサービス

マンション売却10位住友林業ホームサービス
設立資本金営業拠点従業員数手数料
昭和394億444808,484

出所:住友林業ホームサービスHP、不動産流通推進センター/手数料:百万円

住友林業ホームサービスは、関東地区、中部地区、関西地区に店舗を展開します。

マンション売却10位住友林業ホームサービス店舗出所:住友林業ホームサービスHP

住友林業ホームサービス店舗案内

11位 スターツピタットハウス

マンション売却11位スターツピタットハウス
設立資本金営業拠点従業員数手数料
平成173.8億1036835,877

出所:スターツピタットハウスHP、不動産流通推進センター/手数料:百万円

ピタットハウスは、全国に直営店とフランチャイズ店を合わせて633店舗を展開します。

マンション売却11位ピタットハウス店舗出所:ピタットハウスHP

ピタットハウス店舗を探す

不動産仲介会社ランキング、横浜市・川﨑市マンション媒介数

東日本レインズに登録される横浜市の中古マンション2000件、川﨑市の中古マンション712件の販売中物件のデータを収集・集計して「マンション媒介数ランキング横浜市・川崎市」を作成しました。

【マンション媒介数ランキング横浜市・川崎市】

順位不動産仲介会社媒介横浜川崎
東急リバブル445326119
三井不動産リアルティ29421975
住友不動産販売22914980
野村不動産ソリューションズ15510055
大成有楽不動産販売1117932
大京穴吹不動産1097237
ナイス1048717
オークラヤ住宅854936
三春情報センター55541
10長谷工リアルエステート33312
出所:東日本レインズ横浜市・川崎市在庫(9月17日の売主-30㎡未満-オーナーチェンジ除く2712件)を弊社が集計

東京23区と比べると順位に変動があります。上位は、横浜・川﨑の東急電鉄沿線に強みを持つ東急リバブルが1位です。

特徴的なのは、横浜に強みを持つナイスと三春情報センターのランクインです。

ナイス

不動産仲介ランキング横浜・川崎7位ナイス
設立資本金営業拠点従業員数手数料
昭和25244億162,4311,775

出所:ナイスHP、不動産流通推進センター/手数料:百万円

ナイスは、横浜市鶴見区に本社を構え、鶴見区で媒介数No.1の不動産会社です。鶴見区の物件を査定、売却するならナイスがおすすめです。

ナイス公式サイト

三春情報センター

不動産仲介ランキング横浜・川崎9位三春情報センター
設立資本金営業拠点従業員数売上高
昭和520.9億4555411,000

出所:三春情報センターHPマイナビ2024/売上高:百万円

三春情報センターは、横浜市港南区に本社を構え、地元に密着した不動産仲介や注文住宅、リフォーム、管理などの事業を行う不動産会社です。

三春情報センター公式サイト

マンション売却はどこがいい?不動産会社の選び方の4つの基準

不動産会社選びの4つの基準

マンション売却での不動産会社選びにあたって、基準となるポイントは4つです。

  • マンション売却の実績が豊富
  • インターネット広告を積極的に掲載
  • 地域特性に精通
  • 自分に合った担当者

順を追って解説していきます。

マンション売却の実績が豊富

まずは、不動産会社のマンション売却実績を、あらかじめホームページなどで確認しておきましょう。取り扱っている販売中のマンション物件が多数掲載されていることも、判断基準の一つです。

もし近隣エリアでマンションの成約実績がみられない場合、その不動産会社が対象マンションの相場を正確に把握できていないという可能性もありますので注意しましょう。

インターネット広告を積極的に掲載

マンション売却は、来店や電話よりも手軽なポータルサイト、あるいは自社ホームページなどのインターネット広告を活用した方法が主流となりつつあります。

そのため、インターネット広告を積極的に掲載している不動産会社を選びましょう。

SUUMOやHOME’Sなどの大手ポータルサイトで不動産会社名を入力して検索すると、その不動産会社が取り扱っている販売中の物件を見ることができます。

その掲載物件で特徴が分かりやすい写真を多数掲載しているかどうか、成約への熱意が感じられるかどうかが、判断する際の基本事項となります。物件のアピールポイントが漏れなく丁寧に記載されていたり、物件の写真が豊富な業者は、これから売却を依頼された物件についても同等の労力をかけてくれる期待値が高いです。

加えて、物件紹介動画や、VRで物件内をウォークスルー閲覧できる360°ビューイングを導入している会社は、インターネット広告にも積極的な会社であると言っていいでしょう。

多様な情報によって物件の魅力が掲載されている広告であれば、購入希望者がより具体的に検討しやすくなるため、問い合わせ件数が増加し、売却につながる機会も多くなります。

地域特性に精通

ご売却物件の地域に精通している不動産会社を選ぶことが、スムーズな不動産売却の近道です。

マンション物件の売買で、近隣エリアでの成約実績が多数ある不動産会社なら、ご売却物件の相場を正確に把握できているため、不動産会社選びでの1社に加えましょう。

自分に合った担当者

不動産会社選びとともに、売却活動を終始直接サポートしてくれる担当者選びも重要です。

仲介の場合、担当者とは対面での話し合いをはじめ、電話やメールなどでもやりとりする機会が頻繁に発生します。関係自体は当然売主と請負人ですが、その関係性はパートナーのそれに近いとも言えるでしょう。

知見やアドバイスを求める以外にも、広告の出稿や購入希望者との交渉など、さまざまな場面で共通認識を持って進めていく必要が出てくるため、自分に合った担当者であれば、感じるストレスもより少なくなります。

訪問査定を依頼して、担当者が自分に合っているかどうか、以下の3つのポイントで判断しましょう。

  • 査定額の根拠についての説明が納得いくものか
  • 仲介でのスケジュールや売却活動の想定内容
  • 熱意をもって取り組む姿勢や態度がみられるか

3つのうちとりわけ重要なのは、担当者が提示した査定額の根拠についての説明が納得いくものかどうかを見極めることです。

なぜなら、査定額が高い・低いという結果はあくまでも「仲介で売れるかもしれない価格」であって、必ずしもその金額で売れるとは限らないからです。

近隣の成約事例や競合する物件の成約価格などが根拠として提示されていれば、信頼できる査定額であるといえます。反対に、根拠がはっきりと示されない場合、媒介契約を獲得することだけを目的に高い金額を提示している危険性があります。

もし担当者が自分に合わないと感じたら別の担当者を紹介してもらい、それが難しければ不動産会社を変えることを検討しましょう。

マンション売却における不動産会社の役割

マンションを売却する際の不動産会社の役割はどんなことか、ひとつひとつ確認していきましょう。

不動産売買における不動産会社の役割

不動産売買は大きく分けて、

  • 仲介
  • 買取

の2つの方法があります。

不動産売買における不動産会社の役割は、「仲介」もしくは「買取」の2つの方法による不動産売買取引を、売主の希望に沿って成立させることです。

「仲介」を行う不動産会社を「仲介業者」といい、「買取」を行う不動産会社は「買取業者」といいます。2つの方法と、対応するそれぞれの役割についてみていきましょう。

仲介業者の役割

一般的な不動産売却の方法として、まず仲介を連想する方が多いと思います。

不動産売買における仲介とは、「売主または買主」もしくは「両者」が、不動産会社に対し、仲介業者として媒介を依頼したうえで両者の間に立ってもらい、取引を成立してもらう方法です。

仲介業者の役割は、不動産を売りたいお客様と買いたいお客様の間に立ち、 不動産査定のご相談から物件紹介、条件交渉、契約締結、引渡しまで、ご希望に沿った円滑な不動産売買取引のために的確にサポートすることです。

売買の顧客や物件を探すところから始まり、物件の確認や調査、査定および査定価格の提示、販売物件情報の公開、契約に必要な書類の作成など、さまざまな業務を行います。

売買契約が締結されることで、売主は仲介業者に成功報酬として仲介手数料を支払います。

両手仲介

不動産会社の役割|両手仲介

売主または買主のどちらか一方の依頼を受け、媒介契約を締結した仲介形態を「片手仲介」といいます。これに対し、上の図のように双方の依頼を受け、媒介契約を締結した仲介形態を「両手仲介」といいます。

囲い込みをしない仲介業者の選び方

仲介業者にとっては、1度の取引で双方から仲介手数料を支払ってもらえる両手仲介を成立させたいところです。

しかしながら、無理やり両手仲介を成立させようとして、他社からの問い合わせや内覧の依頼などに対応しない、あるいは商談中であると偽って断る、「囲い込み」行為が問題となっています。

売主の不動産売却の機会を損失させていることであり、売主の利益を損なうため、仲介業者として許されることではありませんね。

囲い込みをしない仲介業者を選ぶにあたっては、売却査定の相談をするときに、「両手仲介にこだわらず仲介してくれますか?」と聞いてみるのも一つの方法です。

暗に囲い込みの知識があると思わせての牽制効果が期待できます。まともな仲介業者なら本心からでないにしても「こだわらない」と返答するはずです。

ちなみに、囲い込みには判定方法があります。それは、別の不動産業者に依頼してご自身の物件について問い合わせをしてもらう方法です。万が一「該当物件は商談中です」といった回答なら、囲い込みを受けていることが確定します。

関連記事:マンション売却の仲介手数料の相場を解説。値引きはできる?|両手仲介を狙う囲い込みに注意!

買取業者の役割

不動産会社の役割|買取業者の役割

買取は、リフォーム等によって付加価値をつけて再販売することなどを目的として、不動産会社が売主から不動産を購入することです。

買取業者の役割は、不動産を売りたいお客様のご希望に沿った円滑な不動産売却となるために、査定のご相談から条件交渉、契約締結、引渡しまで、買主である宅地建物取引業者として的確にサポートすることです。

業務内容は各不動産会社によって異なるので、不動産会社の特徴や実績などとともに、希望の売却方法に対応可能かを確認しておきましょう。

尚、不動産会社が売主から不動産を直接買い取る場合は、仲介をしていないので仲介手数料は発生しません

大手不動産会社の特徴

大手不動産会社とは、売上高や仲介実績において、業界上位クラスの大規模な不動産会社を指します。

大手不動産会社の特徴をまとめると、以下の5点が挙げられます。

  • 営業所を多数展開、駅近等認知が容易な好立地中心
  • スタッフが多く、一定で高レベルの接客ができる
  • 資金力と知名度で高い広告宣伝効果が期待できる
  • 顧客数が多いゆえに取扱物件数も多い
  • 税務相談や建物状況調査等、独自のサポートが充実

大手不動産会社のメリット

大手不動産会社の特徴から導き出されるメリットは、多数の営業所が持つ多数の顧客に向けた、広範囲で質の高い売却活動によって得られる、大きな集客力です。

大手不動産会社のデメリット

一方デメリットとしては、大手不動産会社には営業所が多数あるものの、必ずしもご売却するマンションの近隣に営業所があるとは限らないことが挙げられます。

営業所の立地によっては、遠方まで出向く必要があるかもしれません。

中小不動産会社の特徴

一方、地域密着型で営業している中小企業の不動産会社の特徴をまとめると、以下の5点です。

  • 営業所は単一・少数ながら物件近隣エリアに存在
  • スタッフは少数ながら地域特性を十分把握している
  • 資金力ではなく地域専門性による販売活動が期待できる
  • 地域に根差した長期顧客の取扱物件が多い
  • 独自の情報網による地域ニーズに応える集客ができる

中小不動産会社のメリット

地域に密着している分、大手に比べフットワークが軽く、独自の情報網によりその地域の物件へのニーズがある潜在顧客をある程度抱えている中で集客できるのがメリットです。

また、地元ならではの知見を活かし、購入検討者に対して生活情報などを含むきめ細やかなアドバイスができます。また、もしも希望条件に沿ったカタチで売却が決まった場合、

そのため、購入検討者がその地域で希望する新生活を具体的に把握することができ、より前向きに購入検討をしてもらうことができます。何か問題があるわけではないが、

中小不動産会社のデメリット

一方、デメリットとしては、大手に比べると広告費が豊富に使えない点が挙げられます。

不動産会社は大手と中小どちらがおすすめ?

不動産会社は大手と中小どちらがおすすめ?

前項でご紹介した、大規模に展開している大手不動産会社と、地域密着型で営業している中小の不動産会社とでは、どちらがおすすめなのでしょうか?

結論から言うと、それぞれに特徴があり、一概にどちらが良いということはありません。

そのため、大手不動産会社にも、地域密着型の中小不動産会社にも、それぞれに訪問査定を依頼することをおすすめします。

それぞれの特徴やメリット・デメリットを把握した上で、売却物件や、ご自身の希望に合わせて対応してくれる不動産会社を選びましょう。

不動産会社の評判と口コミをチェックする

実際に不動産売却を経験された方々からの評判や口コミは、これから売却に臨むにあたって、ぜひ参考にして下さい。チェックすべき部分は以下の2点です。

  • 利用者の成功体験も参考にする
  • 不動産会社の対応能力を確認する

順を追って解説します。

利用者の成功体験も参考にする

評判や口コミでは、失敗談とともに投稿されていることも多いため、失敗をしないために気を付けることを学ぶことができます。

一方、投稿者である売主様のこんな行動や、担当者からのあんな提案のおかげで成功できた、といった成功体験も投稿されています。

こういった利用者の成功体験は、ご自身の売却活動においても、成功するための具体的な対策として取り入れることができるかもしれません。

下記関連記事では、ハウスクリーニングを実施され、売却活動開始から1週間後に4組の内覧希望があり、最初の内覧者にご売却された方の成功体験をご覧いただけます。

関連記事:マンション売却ブログのおすすめ体験記

不動産会社の対応能力を確認する

レビューに対して、不動産会社がどのような返答をしているかをチェックしてみましょう。

評判と口コミのレビューへの返答内容から、その不動産会社の対応能力を確認することができます。

口コミへの不動産会社からの返信内容の一例として、下記をご覧ください。

三井のリハウス中野坂上センターへの良い口コミとオーナーからの返信|Googleマップ

口コミ:電話対応も丁寧。ひとつひとつの説明が的確で迅速でした。一生に一度のことならばと今更考えさせられたので友人に不動産会社を聞かれた際は自信をもって勧めたいです。

返信:この度は、中野坂上センターをご利用くださいまして、誠にありがとうございました。また、当センタースタッフへの評価、心より感謝申し上げます。今後とも、お客様へより良いサービスをお届けできますように努めて参ります。またのご来店を心より、お待ちしております。

出典:Googleマップ

この記事のまとめ

この記事で紹介した、マンション売却での不動産会社の選び方に関する要点をQ&A形式でまとめました。

マンション売却で期待したい不動産会社の役割は?

マンション売却で期待したい不動産会社の役割は、「仲介」もしくは「買取」の2つの不動産売却方法による不動産売買取引を、希望に沿って円滑に成立させることです。

2つの売却方法における不動産会社の役割の詳細はこちらをご覧ください。

どんな不動産会社を選ぶべき?

不動産会社を選ぶにあたって、基準となる以下の4つを確認しましょう。

  • 不動産売却の実績が豊富か
  • インターネット広告を積極的に掲載しているか
  • 地域特性に精通しているか
  • 自分に合った担当者か

不動産会社選びの4つの基準の詳細はこちらをご覧ください。

不動産会社は大手と中小のどっちを選べばいい?

それぞれに特徴やメリット・デメリットがあり、一概にどちらが良いということはありません。

そのため、大手にも地域密着型の中小にもそれぞれに訪問査定を依頼したうえで、ご希望に合った対応をしてくれる不動産会社を選びましょう。

大手と中小どちらがおすすめの詳細はこちらをご覧ください。

不動産会社選び、評判や口コミでのチェックポイントは?

以下の2点をチェックしましょう。

  • 利用者の成功体験も参考にする
  • 不動産会社の対応能力を確認する

評判や口コミでのチェックポイントの詳細はこちらをご覧ください。

森田学
(執筆)

森田 学

宅地建物取引士。1999年東京テアトル株式会社に入社。映画館の運営スタッフ業務、「ホテル西洋銀座」ドアマン業務を経て2008年不動産関連部署に異動、マンション買取再販を担当し現在に至る。

マンションのご売却はご不明な点も多く、不安をお感じの方もいらっしゃるかと存じます。

弊社は、マンション専門に年間200件超を買取、独自メソッドによる査定で築古物件でも高値買取致します。