ネット上のマンション買取デメリットを検証|誤解が多いため注意が必要!
カテゴリ:マンション買取
投稿日:2025.07.15

巷で言われているマンション買取のデメリットの真偽についてマンション買取のプロが検証をします。そしてマンション買取の本当のデメリットを解説します。
マンション買取デメリットの最大の論点、マンション買取と仲介の価格差については、具体的な数値を使って分かり易く本当の価格差を解説します。
本記事が、マンション買取のデメリットでマンション買取と仲介どっちを選ぶべきか悩んだ際のお悩み解消の指標となれば幸いです。
巷のマンション買取のデメリット
Google AIによるマンション買取のデメリット
下記は、「マンション買取デメリット」に関するGoogleのAIによる概要です。
マンション買取には、仲介での売却に比べて売却価格が安くなる、買取業者を見つけにくい、価格交渉がしにくいなどのデメリットがあります。また、物件によっては買取してもらえない場合や、買取後に誰が住むのか分からないなどの注意点もあります。
マンション買取の主なデメリット:
- 売却価格が安くなる
- 買取業者を見つけにくい
- 価格交渉がしにくい
- 物件によっては買取してもらえない
- 引越しを急ぐ必要がある場合がある
- 悪質な買取業者に注意
- 最終的な入居者が誰か分からない
出所:Google AIによる概要
巷のマンション買取デメリットは誤りも多い
元記事の執筆者の勘違いや事実誤認に基づいて書かれたデメリットを要約した結果、Google AIの概要は、意味不明、誤りも多いといえます。
誤ったマンション買取のデメリットによって、誤った判断とならないよう、巷で言われるデメリットの真偽について解説していきます。
巷のマンション買取デメリットの真偽

巷で飛び交う様々なマンション買取のデメリットは、誤解があったり、出所不明な話しも含まれ玉石混淆です。
大きく8つに分類できるマンション買取のデメリットの信憑性・正確性を検証、デメリットとされる事象の対処方法などをマンション買取のプロが伝授します。
マンション買取は仲介での成約価格の6~8割?
詳細は後述しますが、平均的なマンションの買取と仲介の価格差は約80%~83%です。
手取りベースで考えるとマンション買取と仲介の価格差は約86%まで縮まります。
マンション買取は仲介で売る成約価格の80%~86%の詳しくは、目次5.マンション買取仲介の価格差で解説します。
マンション買取で想定外の費用を請求された?
私は、マンション買取で想定外の不用品の処分費用を請求されたなどという話しは聞いたことがありませんが、そのようなレベルの低い業者も存在するようです。
これはデメリットというより、そんな業者と出会わないよう注意すれば解決です。
安全な取り引きが期待できるおすすめのマンション買取業者は、下記関連記事をご確認ください。
関連記事:マンション買取業者おすすめ11選!ランキングやマンション買取価格を解説
マンション買取は価格に納得感が得られない?
「価格に納得感が得られない」はデメリットではなく、単に売却ニーズとミスマッチしているだけです。
マンション買取価格に納得できる売主様だけが買取を利用して、売却価格が最優先の売主様は、仲介で売却すれば解決です。
弊社のマンション買取は、後述するマンション買取のメリットと買取価格を天秤にかけ、納得頂けた多くの売主様にご利用頂いています。
マンション買取は価格交渉がしにくい?
「マンション買取は価格交渉をしにくい」はデメリットではなく単なる誤解です。
マンション買取営業マンも人の子、交渉によっては買取価格アップの可能性があります。(予算に足りてなければその可能性はより高まります。)
価格交渉、全然ありです、納得できるまで価格交渉をして、最終的に買取のメリットを勘案しても価格に納得できなければきっぱり断りましょう!
そして前述した通り、お断りした後は、主に個人に売却する仲介の利用を検討しましょう!
大手マンション買取業者のQ&Aにも下記のような記載がありますので安心してください!


マンション買取の対象にならない物件がある?

ポイントが2点あります。
下記のような悪条件が重なる物件は、中古マンション市場での流通性が極めて低くなります。
- 悪立地(バス便、超郊外)
- 築年数が古い
- 建物や給排水管など共用部分の維持管理が悪い
- エレベーター無しの4階、5階
- 北向き、前建物により日照ゼロ…etc
これらの流通性の低いマンションは、ほとんどのマンション買取業者が買取価格を付けられず、残念ながら買取が出来ないことになります。
一方マンション買取業者は、下記のような各社それぞれ独自の買取基準を持っています。
- 〇〇県が対象、〇〇線沿線が対象など
- 専有面積30㎡以上(ワンルーム不可)
- 専有面積35㎡以上(ワンルーム、1LDK不可)
- 自主管理不可
- 敷地が借地権不可
- 旧耐震基準建物不可
- 事件・事故物件不可
- エレベーター無し物件不可…etc
自社の基準に適合しないマンションは残念ながら買い取ってもらえません。
これもデメリットというより、営利目的で活動する企業のスタンスなので、致し方ないと考えるべきです。
マンション買取はすぐに引越しが必要?
これもデメリットというより、おそらく誤解です。
主に個人が買主となる仲介は、契約締結から1ヶ月~2ヶ月で引越しが必要とされています。
一方マンション買取は、不動産業者が買主になる為、個人に売却する仲介より引越しを遅くしてくれるなど、交渉によっては柔軟に対応してくれることがあります。
マンションのリースバック買取を利用すれば、引越しを1年、2年先にすることも可能です。
下記高齢者施設への住み替えに利用した例では、入居可能となり次第施設に転居できるよう、2年間の定期借家契約として、入居可能日まで自宅で過ごすことができました。

マンション買取業者は少なく、見つけにくい?
マンション買取する不動産会社が、仲介をする不動産会社より少ないのは事実です。しかしながら少ないことがデメリットになるほど少なくはありません。
一方「マンション買取会社を見つけにくい」は、デメリットではなく誤解です。
下記関連記事をお読み頂ければ、おすすめのマンション買取業者が簡単に見つかります。
関連記事:マンション買取業者おすすめ11選!ランキングやマンション買取価格を解説
またリフォーム産業新聞社が毎年集計している「買取再販ランキング」なら実績豊富な不動産買取業者がすぐに見つかります。
マンション買取は悪質業者に騙される?
最近「悪質な不動産業者による押し買い」や「悪質なリースバック事業者」の報道がありました。
上記のような悪質な業者に騙され、自宅を失いお困りになっている方がたくさんいらっしゃいます。
これもデメリットというよりは、注意して回避すれば、解決できることです。
下記関連記事で不動産買取業者の悪質な手口などを知って、ご自身やご家族を悪質業者から守ってください。
関連記事:不動産買取業者は悪質?詐欺的な騙しの手口、不当に安く買い取る手口を解説
マンション買取の本当のデメリット
マンション買取にかかる手数料
マンション買取を売却方法として選択するなら、マンション買取のデメリットとなるのは仲介手数料です。
マンション買取を不動産仲介業者に依頼すると、売主様と買取業者の両方に仲介手数料がかかってしまいます。
一方で、マンション買取業者に直接売却するマンション直接買取なら仲介手数料は不要です。
詳細は目次5で後述しますが、マンション買取を手数料がかかる仲介業者に依頼すると、手取りが約6%も減って損です。
マンション買取は仲介より少し安い
前述した通り、平均的なマンションを売却する場合、マンション買取は仲介より少し安くなります。とはいえ平均的なマンションなら、ネット上で言われているような8割を大きく下回り6割まで安くなることはまずありません。
マンション買取は少し安くなりますが、築古マンションなどを急いで売却したい、期限までに現金化したい売主様にはおすすめです。一方で特に売却を急がない人気エリアの駅近・築浅マンションは、仲介による売却が合理的です。
マンション買取と仲介の価格差とマンション買取のメリットについては、この後詳しく解説をしますので、価格差とメリットを理解したうえ、それでも価格差をデメリットと感じるなら仲介業者を探しましょう!
関連記事:マンション売却どこがいい?不動産会社ランキングとおすすめの選び方を解説
続いては、仲介業者や手数料、マンション直接買取を理解する為、マンション買取と仲介について解説します。
マンション買取と仲介
この後解説するマンション買取と仲介の価格差をより深く理解する為にも、マンション買取とマンション仲介、そしてマンション直接買取について解説をします。
マンション買取
マンション買取とは、中古マンションを自らが買主となる不動産会社に買い取ってもらう売却方法です。
マンション買取は、広告などの売却活動が不要、周囲に知られず早期の売却・現金化が可能です。
マンション仲介
マンション仲介とは、中古マンションの売却を不動産会社に依頼して、主に個人の買主を探してもらう売却方法です。
不動産仲介業者は、買主を探すために広告や売却活動を実施します。
売主様は、成約時に仲介手数料(成約価格×3%+6万円+税)を仲介業者に支払います。

マンション直接買取
マンション直接買取は、仲介手数料がかからないマンション買取です。
マンション買取を上記「マンション仲介」のように仲介業者に依頼せず、下記のようにマンション買取業者と直接売買契約をすれば売主様、買主両者ともに仲介手数料は不要です。

続いては、マンション買取のデメリットとされるマンション買取と仲介の価格差について、具体的な数値なども使って詳細を解説します。
マンション買取と仲介の価格差

マンション買取のプロが、リアルなマンション買取と仲介の価格差を解説します。
マンション買取と仲介の価格差は80パーセント
詳細は割愛しますが、マンション買取と仲介の価格差は約80%です。
前述したマンション直接買取なら、マンション買取業者に仲介手数料がかからない為、マンション買取価格を約80%から約83%(手数料相当)にアップが可能です。
マンション直接買取なら価格差は83パーセント
具体例を使って解説します。
❶仲介で個人に5,000万円で売れるマンションの場合
マンション買取価格:4,000万円(80.0%)
マンション直接買取価格:4,138.6万円(82.8%)※1
仲介手数料:4,000万×3%+6万+税=138.6万円
❷仲介で個人に3,000万円で売れるマンションの場合
マンション買取価格:2,400万円(80.0%)
マンション直接買取価格:2,485.8万円(82.9%)※2
仲介手数料:2,400万×3%+6万+税=85.8万円
更に手取りベースで考えると価格差は、縮まります。
マンション売却の手取り比較なら86パーセント
売主様は、仲介の場合、仲介手数料がかかる為、契約価格より手取りが減ります。
一方、マンション直接買取の場合、仲介手数料が不要の為、契約価格が手取りになります。
手取りで比較するマンション買取と仲介の価格差は下記の通りです。
①仲介で売る5,000万円のマンションの手取り
マンションを仲介で売る手取り:4,824.4万円
5,000万円-仲介手数料171.6万円=4,828.4万円
仲介手数料:5,000万×3%+6万+税=171.6万円
②マンション売却相場5,000万円の直接買取の手取り
マンション直接買取の手取り:4,138.6万円※1
③仲介で売る3,000万円のマンションの手取り
マンション仲介の手取り:2,894.4万円
3,000万円-仲介手数料105.6万円=2,894.4万円
仲介手数料:3,000万×3%+6万+税=105.6万円
④マンション売却相場3,000万円の直接買取の手取り
マンション直接買取の手取り:2,485.8万円※2
マンション買取と仲介の価格差は約86%の詳細は、下記関連記事もご覧ください。
関連記事:マンション買取業者おすすめ11選!ランキングやマンション買取価格を解説
マンション買取価格相場の幅
前述した約86%は、平均的なマンションにおける弊社理論値です。マンションの価格帯、立地、築年数などによって変動します。
人気エリア・沿線や駅近のマンションなら86%を超えて買取が可能な場合もあります。
逆に解体費がかさむアスベストが使われていたり、流通性の低いエレ無し団地などは86%を大きく下回ることもあります。
マンション売却相場の上昇で高額買取も

2021年度~2024年度の首都圏のマンション売却相場(相場価格)の推移を確認します。
成約価格 | 専有面積 | 築年数 | |
2021年度 | 3,949万円 | 64.36㎡ | 22.96年 |
2022年度 | 4,343万円 | 63.36㎡ | 23.48年 |
2023年度 | 4,700万円 | 63.80㎡ | 23.80年 |
2024年度 | 4,939万円 | 63.27㎡ | 25.28年 |
前年度比 | 105.0% | -0.53㎡ | +1.48年 |
2024年度の首都圏マンション売却相場は、下記のように数年前と比べ大幅に上昇しています。
- 2021年度比990万円アップ(125.0%)
- 2022年度比596万円アップ(113.7%)
- 2023年度比239万円アップ(105.0%)
ここ数年のマンション売却相場上昇に伴い、エリアや駅距離によっては、更に価格が大幅に上昇している物件もあります。このようなマンションは買取価格も大幅に上昇しています。
先高観から、駅近や人気エリアのマンションなら買取価格が90%を超えることも。
関連記事:お客様の声/査定金額も最高のものを出して頂いたと思っています。
マンション買取と仲介の価格差は、前述してきたような価格が少し安くなるというデメリットを除いては買取にメリットが多いことから生じます。
次項では、マンション買取のメリットについて解説いたします。
マンション買取のメリット

マンション買取には、仲介と比べて主に下記の7つのメリットがあります。
- 仲介で売り難い物件でも早期に売却が確定
- 希望に沿った契約日や短期間で現金化が可能
- お部屋はそのまま、家具や荷物の処分も不要
- 故障・不具合があってもリフォームは不要
- 部屋の内覧立ち会いなどの売却活動が不要
- 広告が不要なため周囲に知られず売却が可能
- 売却後のクレーム・トラブルの心配無用
順を追って解説いたします。
仲介で売り難い物件でも早期に売却が確定
マンション買取業者なら、一般的な中古マンション市場で個人客への売却がしにくい「室内の経年劣化」や「間取りの陳腐化」が進行した築古マンションでも買取が可能です。
なぜなら、マンション買取業者は蓄積された取引経験によるノウハウや市況分析などに基づき、建物や立地がもつ潜在的な価値や需要を見出し、適正な買取価格を素早く算出することができるからです。
そのため、仲介で売り難いと思われるような物件でも、早期に売却を確定できます。
希望に沿った契約日や短期間で現金化が可能
マンション買取なら、売却する相手がプロである不動産会社のため、ご希望に沿った契約日などの設定を含め、売却手続きも短期間かつスムーズです。
また、短期間で現金化できることから、資金計画のスケジュールも立てやすいというメリットもあります。
お部屋はそのまま、家具や荷物の処分も不要
リフォームを行っての再販売を前提とするマンション買取なら、お部屋の汚れの掃除・クリーニング、荷物や家具の処分が不要です。
相続して空き家になっているマンションなども、お部屋をそのままの状態で売却でき、売却までの時間や手間がかからず、出費も抑えられます。
故障・不具合があってもリフォームは不要
仲介でのマンション売却では、購入検討客の購買意欲をより高めるため、場合によってはリフォームを実施する必要に迫られます。
しかしながら、マンション買取なら不動産会社がリフォームを行って再販売をする前提であるため、当然ながらリフォームは不動産会社が行うので、売主がリフォームをする必要はありません。
部屋の内覧立ち会いなどの売却活動が不要
マンション買取なら、休日にお部屋で購入検討客を待つなどの内覧対応は不要です。
そのため、マンションが売れるまで毎週末外出できない不便、お部屋を不特定多数に内覧されるストレスも無しです。
広告が不要なため周囲に知られず売却が可能
マンション買取なら広告による宣伝なども不要なため、近隣に知られずに売却が可能です。
いくらで売るの?なぜ売るの?いつ売れるの?などご近所の噂話や視線に対するストレスなどを感じることなく売却できます。
売却後のクレーム・トラブルの心配無用
仲介では、売主様は買主に対して契約不適合責任を負います。
そのため、万が一売却後に契約書に記載がない不具合が見つかったら、契約不適合責任による損害賠償や契約解除の申し出を受ける可能性があります。
売主様は契約不適合責任を負う限り、契約不適合を発見してから1年以内、または引渡し時から10年、あるいは契約書で定めた「責任期間」が過ぎるまで、不安を抱えることになってしまいます。
マンション買取なら、売主様の契約不適合責任は免責ですので、マンション売却後の水漏れ、故障などのトラブル・クレームの心配はありません。
弊社東京テアトルのマンション買取については、下記をご覧ください。
マンション買取と仲介、どっちを選ぶ?

ご紹介してきたように、マンション買取は売却額が少し安くなりますが、仲介と比較してたくさんのメリットがあります。
売主様のタイプと売りたい物件別にマンション買取と仲介のどっちを選ぶべきか解説をしていきます。
マンション買取向きの売主様
下記のような売主様は、マンション買取での売却がおすすめです。
- マンションの売却額より売却スピード優先
- 期限までに売却を完了して現金化が必要
- お部屋そのまま、リフォーム無しで売りたい
- 荷物の撤去や内見立ち会いに時間を割けない
- 売却後の不具合などのリスクを避けたい
- 広告なし・周囲に知られず売却したい
マンション仲介向きの売主様
ある程度の時間、手間や費用がかかってもマンションの売却額が最優先の売主様は、マンションの仲介による売却がおすすめです。
マンション買取向きの物件
下記のような仲介で売り難い物件は、マンション買取向きの物件であるといえます。
- 築年の古いマンション
- 築30年以上でリフォーム履歴無し
- 駅徒歩15分超・バス便
- 敷地が借地権・地上権
- エレベータ無し
- 孤独死など事件・事故物件
- 1975年以前の鉄骨造物件(アスベスト懸念)
- アスベスト、在来浴室など解体費用過大物件
- 自主管理…etc
どんなに時間がかかっても良いから高く売りたいというニーズが最優先でなければ、マンション買取がおすすめです。
マンション仲介向きの物件
一方で下記のような仲介で売り易い物件は、仲介向きの物件といえます。
- 築浅マンション
- 都内・人気駅の駅近
- 郊外・ターミナル駅の駅近
- 大手デベロッパー分譲
- 築古でも大規模リフォーム済み
特に急いで売るニーズが無ければ、仲介での売却がおすすめです。
マンションのご売却は大きなイベントです。わからないことだらけで不安とご心配の皆様のお役に立てるよう、業務で身に着けた知識と経験を活かし、丁寧にお話をお伺いいたします。何なりとご相談ください。 弊社は、マンション専門に年間270件超、平均築年数39.2年の築古マンションを買い取ります。築浅物件はもちろんのこと、築古物件でも弊社独自メソッドによる査定で高値買取致します。 |