住み替えは、売りが先?買いが先?

カテゴリ:マンション売却
投稿日:2019.07.03

不動産のコラムで必ず取り上げられるテーマですが、それだけこの問題で悩む方が多いのではないでしょうか。

住み替えは、売りが先?買いが先?

一目ぼれなら「買い先行」

いろいろな人がいろいろなことを書いており、読めば読むほど迷ってしまいそうです。そこでズバリ、“一目ぼれした物件なら迷わず「買い先行」にしなさい”とアドバイスします。

なぜなら、立地や環境、広さなどすべてを気に入る物件はそうそう巡り合うことはなく、売れるのを待っているうちに誰かに買われてしまう恐れがあるからです。

確かに家は一生に一度の買い物で、慎重を期する必要がありますが、逃した魚は大きいという諺があるように、後から後悔するよりはマシでしょう。

ローンの有無で判断

では、まだ一目ぼれする物件に出会っていない場合はどうすればいいか?そんな方は、まず経済状態を考えてみましょう。

もしローンを完済して経済的に余裕があれば、「買い先行」を選ぶ手があります。妥協せずに家探しができるので、こだわり派にはおすすめです。また、新居を確保してから住んでいる家を売却するので、仮住まいなしで住み替えられるのもポイントです。

残債があれば「売り先行」

一方、ローン残債がある人は「売り先行」をお勧めします。

売却価格が確定するので、住み替えに向けた資金計画を立てやすくなます。売却価格の交渉も余裕を持って行え、いざとなったら住み替えを中止することも可能です。

ただし、自宅の引き渡しと住宅購入のタイミングが合わなければ、仮住まいをしなければならず、引っ越し代・敷金・礼金・仲介手数料・家賃などが余分にかかってしまいます。

関連記事:住宅ローン残債があってもマンション売却はできる?一括返済について

住み替えは、売りが先?買いが先?のまとめ

まとめると、一目ぼれの物件に出会ったら迷わず「買い先行」を選ぶ。もし出会っていなかったら、「買い先行」の可能性を探り、それが無理なら「売り先行」を選択する。選択する際の基準は経済状況で、いざとなったら住み替えを中止する勇気を持つことも必要です。

最後に、中古マンションの住み替えでお悩みでしたら、「直接買取」という方法もあります。売れ残りを心配する必要がなく、売却日も確定できるから仮住まいの心配もありません。まさに「買い先行」と「売り先行」のいいとこ取りをした手法と言えます。いちど検討されてみてはいかがでしょう。

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森田学
(執筆)

森田 学

宅地建物取引士。1999年東京テアトル株式会社に入社。映画館の運営スタッフ業務、「ホテル西洋銀座」ドアマン業務を経て2008年不動産関連部署に異動、マンション買取再販を担当し現在に至る。

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