三井住友トラスト不動産の評判は悪い?特徴や強み、メリットを解説

カテゴリ:マンション売却
投稿日:2024.01.09

三井住友トラスト不動産は信託銀行系の不動産会社で、不動産売買の仲介を行っています。

ここでは、三井住友トラスト不動産を実際に利用して不動産売却を行った方の声や、口コミの評判を基に特徴や強み、メリットなどを解説いたします。

不動産売却をする際の仲介業者にお悩みの方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

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この記事でわかること
  1. 良い口コミが多いが、担当者の質にはムラがあるという悪い口コミも目立つ
  2. 土地売却に強みを持ち、宅建士の割合は97%と高い
  3. 地方の不動産売却には対応していないことやサービス内容の差別化がされていないことがデメリット
  4. 三井住友信託銀行を使っていれば仲介手数料が安くなることがある
  5. 一括査定サイトで他不動産会社との比較をすることがおすすめ

目次

三井住友トラスト不動産はどんな会社?

三井住友トラスト不動産は、三井住友信託銀行グループの1社で、土地や一戸建て、マンションなどの居住用不動産の仲介業務を中心に、投資・事業用の不動産まで、不動産流通に関わるサービスを幅広く提供しています。

大手信託銀行のグループ会社ですので、住まいの売却仲介のみならず、資産の運用や住宅ローン、相続・遺言などの相談もワンストップで行ってくれるのが特徴です。

三井住友トラスト不動産の会社情報を以下の表にまとめました。

社名 三井住友トラスト不動産株式会社
設立年月日 1986年(昭和61年)1月24日
店舗数 71
従業員数 1139名
本社所在地 東京都千代田区神田錦町三丁目11番地1 NMF竹橋ビル
資本金 3億円(授権資本4億円)
代表取締役社長 粕谷 和彦

三井住友トラスト不動産の仲介実績は業界6位

公益社団法人不動産流通推進センターによる2021年度の不動産仲介企業ごとの取扱高をランキングにしました。

順位 企業名 取扱高(百万円)
1 三井不動産リアルティグループ 1,892,665
2 東急リバブル 1,577,995
3 住友不動産販売 1,453,387
4 野村不動産ソリューションズ 964,882
5 センチュリー21 639,991
6 三井住友トラスト不動産 550,366
7 三菱UFJ不動産販売 450,168

出典:2023 不動産業統計集 3不動産流通

三井住友トラスト不動産の2021年度の仲介取扱高は5,503億円で、業界でも6位に入る実績を誇っています。

信託銀行系(三菱UFJ不動産販売・みずほ不動産販売)の不動産会社の中では1番取扱高が多い結果になっています。

三井住友トラスト不動産の評判・口コミ

では、実際に三井住友トラスト不動産を利用した方の、良い口コミと悪い口コミを両方ご紹介いたします。

三井住友トラスト不動産の良い口コミ

三井住友トラスト不動産を利用したユーザーから寄せられた、良い口コミは以下の通りです。

やり取りが迅速だった

レスポンスがとても早くて本当に素晴らしい担当者でした。ちょっとした不安とかを漏らしたんですが、聞き逃さずに即その不安を払拭してくれました。用件を的確に分かりやすく話してくれるので、高齢の母にも分かりやすかったみたいです。いろいろな時期になると、これは忘れてないでしょうか?と連絡を入れてくれたので滞りなく売却出来ました。

出典:おうちの語り部

初心者でも分かりやすく説明してくれた

売りたいと言ったその日に家まで来てくれ、初心者の私でも分かるよう親切丁寧な説明をしてくれました。売却には様々な書類があり、姉の2人と私の三軒をまわって印鑑をもらって周り、特に自分が動き回る事もなく進捗状況の説明の連絡を受ける程度でした。

出典:おうちの語り部

社員の教育が行き届いている

まずどこよりも言葉遣いやマナーが丁寧でした。大手だからかそのあたりの教育がキッチリしていると思いました。重要事項説明の時も前もって時間をとってもらえたので冷静に質問もできました。

出典:おうちの語り部

三井住友トラスト不動産の悪い口コミ

続いて、三井住友トラスト不動産の悪い口コミを紹介します。

担当者の対応がひどかった

連絡が少なく、売れなかった

最初の印象や家の売り方の説明など、熱心にやってくれる方だと思っていたが実際はそれほどでもなかった。電話がかかってくるのは値段を下げる相談の時だけ。話し方やもの越しはやわらかく印象は良いが、結果的には売れ残ったので不満しかありません。

出典:おうちの語り部

結論:仲介業者としての評判は良い

不動産会社の口コミ・評判サイトでも、三井住友トラスト不動産の評判は高く、仲介業者としての評判は良いものが多かったです。

ただし、「担当者の質が悪かった」「連絡が少なかった」という口コミもあり、社員教育はしっかりとしているようですが、担当者の質にムラがあるようにも感じます。

データから見える三井住友トラスト不動産、売却の強み

データから見える三井住友トラスト不動産の売却の強みをご紹介します。

三井住友トラスト不動産の売却は中古一戸建て売却に強み

現在、城南4区で販売されている5000万円以上の中古一戸建ての媒介数を集計して、ランキングを作成しました。

三井住友トラスト不動産は、下記の通り城南4区の5000万円以上の中古一戸建ての媒介数6位です。

    媒介数
1位 東急リバブル 92
2位 住友不動産販売 87
3位 三井のリハウス 80
4位 野村不動産ソリューションズ 38
5位 大成有楽不動産販売 21
6位 三井住友トラスト不動産 10
7位 住友林業ホームサービス 9
8位 東宝ハウス 9
9位 三菱UFJ不動産販売 8
9位 ミブコーポレーション 8

出所:レインズ4区在庫633件を弊社が集計/20230803

三井住友トラスト不動産は、城南4区の中古一戸建ての仲介で強みを発揮しています。

三井住友トラスト不動産の売却は土地売却に強み

現在、城南4区で販売されている1億円以上の土地の媒介数を集計して、ランキングを作成しました。

三井住友トラスト不動産は、下記の通り城南4区の1億円以上の土地の媒介数5位です。

    媒介数
1位 三井のリハウス 49
2位 東急リバブル 48
3位 住友不動産販売 28
4位 野村不動産ソリューションズ 10
5位 三井住友トラスト不動産 8
6位 大成有楽不動産販売 5
7位 みずほ不動産販売 4
7位 三菱UFJ不動産販売 4
7位 ケン・コーポレーション 4
7位 東京ライヴズ 4
7位 住新センター 4

出所:レインズ4区在庫270件を弊社が集計/20230803

三井住友トラスト不動産は、城南4区の高価格帯の土地の仲介で強みを発揮しています。

三井住友トラスト不動産、査定や売買の特徴

では、三井住友トラスト不動産の査定や売買の特徴についてご紹介いたします。

  • 土地や宅地建物取引士の資格所有率は97%と高い
  • 三井住友信託銀行グループによるワンストップサポートが充実
  • 大手ならではの圧倒的な知名度とブランド力
  • AI査定が利用できる

一つずつ詳しく解説していきます。

宅地建物取引士の資格所有率は97%と高い

三井住友トラスト不動産は、所長職・営業職の宅地建物取引士(宅建士)の割合が97%と高いです。

不動産業を営む場合は、一つの事業所において業務に従事する者5人につき1人以上の割合で宅建士を設置することが義務付けられているということを考えると、三井住友トラスト不動産の宅建士の割合はかなり高いといえるでしょう。

ほぼ全員がしっかりとした知識を持っているため、安心して取引ができるでしょう。

また、宅建士の資格は非常に難しく、毎年合格率は15%程度と言われていますので、社内教育に力を入れている会社だと分かります。

三井住友信託銀行グループによるワンストップサポートが充実

出典:三井住友トラスト不動産の売却活動・サポートサービス

三井住友トラスト不動産は、三井住友信託銀行と連携して、不動産売買のサポート以外にも、住宅ローンや遺言書の作成などの相談ができるのが特徴です。

また、建物状況調査や設備修理サポート、選択性のクリーニングやリペアサービスも充実しています。

大手ならではの圧倒的な知名度とブランド力

参考:三井住友トラスト不動産の売却活動・サポートサービス

旧財閥の流れを汲む信頼できる企業であるため、買主としても印象が良く、多くの買い手が集まってくることが予想されます。

宣伝において銀行での掲示をしてくれるなど、潜在的なニーズへの働きかけも行えるでしょう。

三井住友トラスト不動産の満足度調査では、顧客満足度は94%以上となっているので、安心して依頼できる不動産会社です。

AI査定が利用できる

出典:三井住友トラスト不動産のAI不動産査定[無料]

三井住友トラスト不動産の豊富な取引データを使用した、AI査定ができるのも特徴です。

不動産情報と、名前とメールアドレスを入力するだけで即時に査定額が分かるので、「売るとしたら今どれくらいなんだろう?」など、気軽に査定をしてほしい方におすすめです。

ただし、AI査定は細かな条件などは入力できないため、参考程度とし、不動産売却をすでに検討済みの場合は、訪問査定で明確な査定をした方が良いでしょう。

三井住友信託銀行を使っているなら仲介手数料が割引になることも

三井住友信託銀行を日常的に使っている場合は、ステージによって仲介手数料が割引になります。

三井住友信託銀行のステージは、毎月の預金残高と住宅ローンなどの借入額の2分の1を合計した取引残高で決まります。割引額とステージの条件は以下の表にまとめました。

ステージ 取引残高の条件 割引率
シルバーステージ 300万円以上1000万円以上 なし
ゴールドステージ 1,000万円以上3,000万円未満 10%
プラチナステージ 3,000万円以上 20%

※割引額は1名義当たり税込110万円まで

利用する際には、三井住友トラスト不動産にて申し込みをする必要がありますので、注意してください。

参考:ご成約者さまへの「特典」|不動産購入・不動産売却なら三井住友トラスト不動産

参考:不動産仲介手数料割引 | 充実のサービス | 三井住友信託銀行

評判から見る三井住友トラスト不動産のデメリット

続いて、三井住友トラスト不動産のデメリットに関しても詳しく解説していきます。

営業エリアは都市部が中心

三井住友トラスト不動産の営業エリアは、都市部が中心のため、地方での不動産売却には対応していないこともあります。

営業所があるエリアは、以下の表の通りです。

都道府県 店舗数
東京 20店舗
神奈川 9店舗
千葉 3店舗
埼玉 3店舗
愛知 7店舗
大阪 11店舗
兵庫 4店舗
京都 3店舗
奈良 1店舗
広島 2店舗
岡山 1店舗
福岡 6店舗
熊本 1店舗

上記以外の都道府県で不動産売却を行う際には、エリア外となってしまう可能性がありますので、問合せが必要です。

他の大手信託銀行系不動産会社にも同様のサービスがある

三井住友トラスト不動産は前述の通り、信託銀行系の不動産会社の中での仲介取扱高は一番多いですが、サービス内容は他不動産会社と横並びで、際立ったサービスがありません。

また、三菱UFJ不動産販売は宅建士の資格保有率が99.8%と、三井住友トラスト不動産よりも高い水準となっています。

参考:不動産売却・査定なら|三菱UFJ不動産販売「住まい1」

ただ、手厚いサービスがあること、大手として安心して取引ができるなどのメリットはありますので、対応地域や使用している銀行かなどで選ぶと良いでしょう。

また、査定額も不動産会社によって変わることがありますので、一括査定サイトなどを使用して不動産会社を選ぶこともおすすめします。

三井住友トラスト不動産の仲介手数料

仲介手数料は、「宅地建物取引業法」で上限額が決められています。計算式は以下の通りです。

不動産の売買価格 仲介手数料の上限額
400万円超 (売買価格×3.0%+6万円)+消費税
200万円~400万円以下 (売買価格×4.0%+2万円)+消費税
200万円以下 (売買価格×5.0%)+消費税

仲介手数料は上限は決められていますが、下限は定められていないため、会社によって手数料に割引があることもあります。

三井住友トラスト不動産の仲介手数料は高い?

基本的には、前述した計算資金による上限金額が仲介手数料となることが多いため、三井住友トラスト不動産の仲介手数料だけが高いということはありません。

また、三井住友トラスト不動産では、三井住友信託銀行の取引高による仲介手数料の割引があります。三井住友信託銀行を日常的に使っている方は他不動産会社よりも仲介手数料が安くなることはあるでしょう。

仲介手数料についての詳細や値引きをする方法については、以下の記事を確認してください。

関連記事:マンション売却の仲介手数料の相場を解説。値引きはできる?

三井住友トラスト不動産の店舗

三井住友トラスト不動産の店舗は全部で71店舗あります。「営業エリアは都市部が中心」の見出しで紹介しています。

全体的に都市圏に偏っているので、営業エリア外の物件売却を考えている方は、他の不動産会社の利用も検討しましょう。

三井住友トラスト不動産の売却までの流れ

三井住友トラスト不動産の不動産売却の流れは以下の9ステップです。

  1. 売却相談
  2. 査定依頼
  3. 物件調査・価格査定
  4. 媒介契約
  5. 売却活動
  6. 不動産売買契約
  7. 引き渡し準備
  8. 残代金の受領・引っ越し
  9. 確定申告

参考:不動産ご売却の流れ

売却目的・動機によって、売却方法や提案内容が変わりますので、まずはプロに相談をしましょう。それぞれのステップごとに必要な準備などは、公式サイトに詳しく記載されていますので、確認してみてください。

三井住友トラスト不動産はこんな人におすすめ

三井住友トラスト不動産がおすすめなのは、以下のような人です。

  • 大手企業で売却をしたい方
  • 三井住友信託銀行を普段から使っている方
  • 税金などのお金に関するサポートを手厚く受けたい方

三井住友トラスト不動産は信託銀行系の不動産会社の中でも売上が高く、安心して取引ができる大手不動産会社です。

また、三井住友信託銀行と提携しているため住み替えや買い替えの時の住宅ローンの相談なども一貫して行えることも魅力の一つ。

ランクがゴールドランク・プラチナランクの方であれば仲介手数料を割引してくれるため、三井住友信託銀行を普段から使っている方にはおすすめの不動産会社です。

三井住友トラスト不動産がおすすめできないケース

三井住友トラスト不動産での売却をおすすめできないケースは以下のような場合です。

  • 三井住友信託銀行を使っていない
  • 対応エリア外の物件を売却したい
  • 特殊な物件を売却したい

営業エリア外の物件の場合は、そもそも取り扱って貰えない場合がありますので、おすすめできません。また、売却が困難な再建築不可物件などは取り扱いがないことが多いので、他不動産会社の利用を検討したほうが良いでしょう。

三井住友トラスト不動産に関するよくある質問

最後に、三井住友トラスト不動産に関するよくある質問に回答していきます。

  • 三井住友トラスト不動産は価格交渉できる?
  • 一括査定サイトで三井住友トラスト不動産は利用できる?

それぞれ、詳しくみていきましょう。

三井住友トラスト不動産は価格交渉できる?

三井住友トラスト不動産では、仲介手数料を値引きしてもらう価格交渉はほとんどできないと考えて良いでしょう。

しかし、過去に三井住友トラスト不動産で物件を購入、又は売却をした方は、仲介手数料が10%割引になるキャンペーンを行っています。成約者の配偶者、一親等以内の親族も割引対象です。

また、前述した通り三井住友信託銀行のランクによっても手数料割引があるため、状況によっては他不動産会社よりも手数料を安くすることはできるでしょう。

一括査定サイトで三井住友トラスト不動産は利用できる?

一括査定サイトでも、三井住友トラスト不動産は利用可能です。

一括査定サイトを使用することで、物件の売却金額を他と比較しやすくなるため、売却額を少しでも高くしたいという方は利用することをおすすめします。

三井住友トラスト不動産が利用できる一括査定サイトは、

  • HOME4U
  • イエウール

などです。

三井住友トラスト不動産の評判・口コミまとめ

三井住友トラスト不動産の評判・口コミをご紹介いたしました。

三井住友トラスト不動産は仲介取扱高が全国6位と実績のある大手企業です。信託銀行系の不動産会社であるため、ローンや税金についてのフォローが充実していることや、宅建士の割合が高いことから、担当者の対応が良かったという評判が多く見られました。

ただし、担当者によっては連絡が遅い、対応が悪かったという声もあったため、不動産売却の際は他の仲介会社にも売却査定を依頼し、担当者の質や査定金額を比較して決めていくと良いでしょう。

この記事で紹介した特徴やメリット・デメリットを参考に、不動産仲介会社を選んでみてください。

 

airi(執筆)
Airi.M
ウェブマーケティング企業出身、異色の不動産ライター。
「エンド目線」をなにより大切にしており、エンドユーザー側・不動産業界側、どちらの視点も知っているからこその"濃い"コンテンツ制作に定評がある。多くの不動産関連媒体での執筆経験を持つ。

 

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