マンション売却の内覧の注意点。掃除は?来ない時はどうする?

カテゴリ:マンション売却
投稿日:2022.07.29

マンション売却の内覧の注意点。掃除は?来ない時はどうする?

マンション売却では内覧の対応が必要だ、ということを知って困惑する人もいるでしょう。

内覧の対応は、具体的にどのようなことをしなければならないのでしょうか。準備として必要になる掃除や、内覧に誰も来ないときの改善点など、マンションの早期売却のためのポイントをご紹介します。

この記事でわかること
  1. マンション売却における内覧対応の重要度
  2. 内覧前にできる掃除のポイント
  3. マンション購入希望者に好印象を与える対応のコツ
  4. 内覧希望者を増やすためにできること
  5. マンション直接買取なら内覧せずに売却可能

マンション売却の内覧準備、掃除が必須!

マンションの売却では、購入検討者から物件の内覧を希望された場合、不動産仲介業者とともに対応することになります。

その際にできるだけ良い印象を持ってもらえるようにすることが、マンション売却のポイントです。

内覧の際に室内が汚いと印象が悪くなってしまい、交渉で価格を下げられるなどの問題が生じるリスクがあるため、事前に準備しておくことが重要です。

内覧前に掃除しておきたい場所とポイント

マンションのみならず、住まいの不動産売却をしようとするときには、リビング寝室はきれいにしておくのが必須ですが、それだけでは十分ではありません。

  • 玄関
  • 水回り
  • ベランダ・バルコニー
  • その他の共用部分

これらの重要な場所について、どんな掃除をしたら良いか、ポイントを解説していきます。

玄関

内覧玄関

玄関は内覧に来た買主がまず目にする部分なので、充分にきれいになっているかを確認することが大切です。

掃き掃除をして床がきれいになっているのは最低条件で、生活しているうちについてしまった落ちにくい汚れも水洗いをして落としておきましょう。

濡れたままにしてしまうと浸水の原因になるので注意が必要ですが、すぐにふき取ってしまえば大きな問題になることはありません。

それでも落ちない汚れがあったら、業者に依頼することも合わせて検討しましょう。

水回り

内覧キッチン

水回りは特に内覧のときに確認されやすい点で、キッチンやトイレなどは徹底してきれいにしておくに越したことはありません。

しかしながら、使用頻度の多い水回りにはそれだけひどい汚れも多いことから、自分では誰もが納得してくれるような仕上がりにするのは難しいでしょう。

そこで、水回りはハウスクリーニングを業者に依頼する、という選択肢をおすすめします。

プロによるクリーニングによって新品のような水回りに生まれ変われば、内覧者に良い印象を与えることができるでしょう。

水回りのハウスクリーニングは費用対効果が非常に高いため、ぜひ検討してみてください。

ベランダ・バルコニー

内覧バルコニー

ベランダ・バルコニーも内覧のときによくチェックされる部分です。水を撒いてブラシなどで丁寧にこすっておけばほとんどの汚れは落とすことができるため、必ず確認して掃除をしておきましょう。

ただし、何もしていなくても埃などは溜まる場所なので些細な汚れは気にする必要がありません。

鳥の糞がある、他の部屋から入ってきたようなゴミがあるというのはマイナスの印象を与えてしまいます。

その他の共用部分

マンションの共用部分のうち、ベランダ・バルコニーなどの専用使用部分は入居者が清掃を担当することもありますが、管理組合または管理業務委託先の管理会社によって業者に依頼している場合がほとんどです。

 

ただ、内覧のタイミングで業者が入ってきれいにしてくれているとは限らないのが注意点です。

 

部屋の前の廊下エントランス階段エレベーターなど、住戸に至る動線上にひどい汚れがないかを確認しましょう。

 

もし汚れが目立つようなら管理会社または管理組合に相談して清掃を依頼することをおすすめします。

内覧当日。印象を上げる対応のコツ

マンション売却の内覧対策として掃除をするからにはその日の流れを押さえて、どのような対応をする必要があるのかを理解しておくのが大切です。

購入検討者に対して、良い印象を与えるための対応のコツをご紹介いたします。

部屋は明るく、家の中が広く見えるように

内覧当日にはできるだけ好印象を持ってくれるように準備を整えておくのが重要になります。

部屋をできるだけ明るく見せられるようにするのが基本で、カーテンは最大限まで開けておくようにしましょう。明るくすると部屋が広く見えるようになるのでとても重要なポイントになります。

ブラインドなども可能であれば取り払ってしまって少しでも採光を良くしておくのが大切です。また、不要なものは片づけてスペースがたくさんあるように見せるのも効果的です。

内覧者がリラックスできるよう心がける

内覧者にとって、部屋の印象を良くするためにはリラックスできるように心がけるのも重要です。まず内覧に来る前から空調を効かせて快適な環境を作っておきます。

 

また、余計なものは収納に入れてしまって、内覧者の視界に入らないようにしておくのがよいでしょう。

 

そして、時間になって来訪してきたら快活な態度で挨拶をして迎え入れましょう。第一印象の良し悪しが購買意欲を大きく左右することがあるので気を付けておくべき点です。

 

また、コロナ禍の状況下ということもあり、ソーシャルディスタンスに気を配りつつ、アルコール消毒液などの感染対策用品を用意しておくと、より安心して見学してもらえます。

最低限、内覧者用のスリッパは用意しておくことをおすすめします。

 

物件の設備などの状況を把握しておく

これから売りたいと思っているマンションについての情報を改めて調査し、把握しておくことも大切です。

設備関係の情報は購入時の資料を参考にして、もし追加された設備等があれば把握しておきましょう。

特に、管理組合の動向などは直近の総会資料等が手元にあるはずです。万が一無ければ管理会社か管理組合から入手し、忘れていたら確認して、仲介会社にコピーを渡しておきましょう。

不動産会社の仲介担当者と情報を共有

内覧者から質問があったときには、仲介会社の担当者が答えてくれます。

しかし、適切に答えられないと不安を抱かれてしまったり、他を選ぶ理由にされることがありますので、事前に担当者と情報共有をして内覧に臨みましょう。

 

特に、住み心地についての具体的な質問を受けることが多いです。

湿気がこもらないか、上の階の人はうるさくないか、周りから異臭はしないかなどといった質問が挙げられます。

嘘をつくわけにはいきませんが、悪い印象を与えずに事実を伝えるような回答を用意しておきましょう。

購入検討者が内覧に来ない場合の対処方法

仲介会社に相談して媒介契約を結んで販売活動をしてもらっているはずなのに、内覧の申し込みが無くて困る場合もあります。

このような状況では、どう対処をすれば内覧に来てくれるようになるのでしょうか。

4つの対処法を解説いたします。

  1. 内覧の可能時間を延ばしてより多くの人に対応
  2. 写真の数を増やす、質をあげる
  3. 広告の不動産物件情報を見直す
  4. 売却価格を見直す

一つずつ、詳しく見ていきましょう。

1.内覧の可能時間を延ばしてより多くの人に対応

内覧を申し込みたいと思ってもなかなか対応してもらえず、諦めてしまう人もいるのは知っておくべき点です。

例えば、平日の昼間にしか内覧を受け付けていないと、働いている人にとっては内覧が難しくなります。

土日にだけ対応しているという場合にも、サービス業などで土日に出勤している人は、内覧に申し込めないでしょう。

色々な状況の人がいることを理解して、できるだけ対応できる時間を増やすことが内覧を申し込んでもらえる可能性を高めるポイントです。

2.写真の数を増やす、質をあげる

内覧希望の件数は、公開している物件情報の魅力に大きく左右されます。

 

物件情報を見て中古マンションを選ぼうとしたときに、何がまず目に入るかを考えてみましょう。最初に目を引くのはやはり「画像」です。

魅力的な物件の写真を増やしたり、写真の質を向上させたりすると、内覧しようと思ってくれる人が増えます。

やみくもに写真を増やすのではなく、積極的にアピールできる部分をピックアップして掲載することが大切です。

3.広告の不動産物件情報を見直す

広告の物件情報そのものを全体的に見直してみるのも大切です。

不動産仲介業者による、販売活動を促進することにもつながります。

アピールポイントがどこなのかをはっきりさせて、記事や写真の内容に反映させてみましょう。

 

改善すべき点の例としては、間取り図が見づらくてよくわからなかったり、縮尺等の詳細情報が合っていないといったものが挙げられます。

このようなことが原因で購入マンションの候補から外されてしまっている場合も考えられます。

4.売却価格を見直す

そもそも高くて売れないということもあるので販売価格を見直してみるのも重要です。

 

住宅ローンが残っている場合には売ったお金で返済したいと考えてしまい、高めの価格を付けて販売していることもあります。

しかし、中古マンションの相場は比較的容易に把握することができるので、相場より高いと買主を見つけるのはより困難となります。

どうしても内覧に人がこない場合、もう一度マンションの査定をしてもらって改めて販売価格を決めましょう。

内覧に関するよくある疑問

これまで、マンションの内覧に向けて準備をするべきポイントについてご紹介いたしました。

ここからは、マンション売却の際の内覧に関するよくある疑問にお答えいたします。

内覧後の返事はどれくらいで届く?

マンションの内覧に対応したら、すぐにでも購入申込が入るのではないかと期待する人もいるでしょう。

しかし、内覧に来てくれた人は複数の中古マンションを比較検討している場合がほとんどです。

また、購入検討者の中には土日にしか内覧に行けない人も多いです。場合によっては、返事が来るまでにかなりの期間がかかることもあるので注意しましょう。

即答でその日のうちに回答がある場合もありますが、一般的には1週間から3週間くらいは返事がくるまでにかかっています。

売却決定までに内覧は何件必要?期間は?

人気のある物件なら、たった一回の内覧で購入の申し込みがある場合もあります。しかし、きちんと準備をせずに対応してしまうと、何回内覧をしてもらっても買ってもらえない状況に陥りがちです。

買ってくれる人が決まるまでには、おおよそ3回から5回くらいの内覧に対応しているようです。期間としては2ヶ月から3ヶ月程度になっています。

目安として参考にしてみてください。

マンション売却の内覧の注意点。掃除は?来ない時はどうする?のまとめ

マンション売却をするときには内覧に対応することが必要で、そのために掃除などの準備をしておくことが肝心です。

水回りなど、自分の掃除だけできれいにできるか不安なところはプロのハウスクリーニング業者にお任せするのも選択肢のひとつです。ハウスクリーニングに関しては、下記関連記事をご参照ください。

関連記事:マンション売却にハウスクリーニングは必要?費用やメリットを解説

内覧の申し込みがないときには広告の記事や販売価格などを見直し、改善をして多くの人に目を向けてもらえるようにしましょう。

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下記関連記事をぜひご参照ください。

関連記事:直接買取と仲介のメリットデメリット

関連記事:東京テアトルの直接買取

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森田学
(執筆)

森田 学

宅地建物取引士。1999年東京テアトル株式会社に入社。映画館の運営スタッフ業務、「ホテル西洋銀座」ドアマン業務を経て2008年不動産関連部署に異動、マンション買取再販を担当し現在に至る。

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