野村の仲介+(PLUS)の評判は良い?悪い?特徴やメリットを解説

カテゴリ:マンション売却
投稿日:2023.10.17

野村不動産グループの事業会社である野村不動産は、1957年に野村證券から分離独立。当初はビルの賃貸・管理が主業務でしたが、1961年に大規模ニュータウン開発を行う不動産デベロッパー業務をスタートしました。

野村不動産グループ22社は「住宅」「オフィス」「商業施設・ホテル」「物流施設」の事業フィールドで、不動産ビジネスの可能性を広げています。

そのなかでも野村不動産ソリューションズが展開している個人向け仲介サービス「野村の仲介+(PLUS)」は、不動産業界から高い評判を得ています。

この記事では、野村の仲介+(PLUS)を利用した方の実際の口コミや主な特徴、どんな方におすすめかなどをご紹介します。

この記事でわかること
  1. 店舗数は少ないものの、取扱高は全国4位の販売力がある不動産仲介会社
  2. 実際に売却をした人からの良い口コミは多いが、広告やCMに対する悪い口コミが目立つ
  3. 高~中価格帯マンション、中古一戸建て、土地の売却に強みを持つ
  4. 売却サポートが手厚く、年間訪問者数700万人以上の集客力がある「ノムコム」も魅力の一つ
  5. 野村不動産グループカスタマークラブに入会していれば仲介手数料を最大18%割引してもらえる

野村の仲介+(PLUS)はどんな会社?

野村の仲介+(PLUS)とは、野村不動産ソリューションズ株式会社が行っている仲介サービスです。

野村不動産ソリューションズ株式会社は野村不動産グループの一社です。同じグループの野村不動産株式会社は「プラウド」というブランドのマンションの分譲を行っており、高い評判と人気を得ています。

社名 野村不動産ソリューションズ株式会社
設立年月日 2000年11月6日
拠点数・店舗数 94店舗
従業員数 1,866名(2023年4月1日現在)
本社所在地 東京都新宿区西新宿1丁目26番2号 新宿野村ビル
資本金 10億円
代表取締役社長 前田 研一

野村の仲介+(PLUS)の仲介実績は4位

公益社団法人不動産流通推進センターによる不動産仲介企業ごとの2021年度の取扱高をランキングにしました。

順位 企業名 取扱高(百万円) 店舗数
1 三井不動産リアルティグループ 1,892,665 291
2 東急リバブル 1,577,995 199
3 住友不動産販売 1,453,387 256
4 野村不動産ソリューションズ 964,882 94

出典:2023 不動産業統計集 3不動産流通

野村の仲介+(PLUS)は4位にランクインしており、三井不動産リアルティグループや東急リバブルといった大手不動産仲介会社3社に続く取扱高となっています。

店舗数は94店舗と第3位の住友不動産販売と2倍以上の差はありますが、不動産業界から注目と評価を獲得しており、顧客からも支持されているからこそ、これほどの取扱高になっているということが伺えます。

野村の仲介+(PLUS)の評判・口コミ

野村の仲介+(PLUS)の評判・口コミを事前に知っておくことで、野村の仲介+(PLUS)の特徴や強み、メリットなどを理解することが可能です。

ここでは、野村の仲介+(PLUS)を実際に利用した方の良い口コミと悪い口コミをご紹介します。

野村の仲介+(PLUS)の良い口コミ

野村の仲介+(PLUS)を実際に利用した方からの良い口コミは以下の3つです。

顧客価値が高い

丁寧に対応してくれた

すぐにメールをくれる

野村の仲介+(PLUS)の悪い口コミ

一方、野村の仲介+(PLUS)を実際に利用した方からの悪い口コミは主に3つです。

AI査定がおかしい

CMが良くない

チラシが迷惑

結論:対応は良いが、広告や宣伝には注意!

野村の仲介+(PLUS)の良い口コミと悪い口コミの両方をご紹介しました。

「迅速にメールをくれた」や「長い間丁寧に対応してくれた」といった良い口コミが多く、対応が早く丁寧ということが伺えます。

その一方で、「CMが気持ち悪い」や「夜にチラシが入っていて迷惑」などの悪い口コミも少なからずあります。

そのほかにも、「おとり広告が多い」といった口コミもあったため、野村の仲介+(PLUS)の広告や宣伝には注意したほうが良いかもしれません。

データから見える野村の仲介+(PLUS)での売却の強み

データから見える野村の仲介+(PLUS)の売却の強みをご紹介します。

野村の仲介+(PLUS)の売却は高価格帯マンション売却に強み

現在、城南4区で販売されている1億円以上の中古マンションの媒介数を集計して、ランキングを作成しました。

野村の仲介+(PLUS)は、下記の通り城南4区の1億円以上の中古マンションの媒介数4位です。

野村の仲介+(PLUS)は、城南4区の高価格帯中古マンションの仲介で強みを発揮しています。

    媒介数
1位 三井のリハウス 60
2位 住友不動産販売 51
3位 東急リバブル 44
4位 野村不動産ソリューションズ 25
5位 大京穴吹不動産 8
6位 東京建物不動産販売 7
7位 リストインターナショナルリアルティ 6
7位 ケン・コーポレーション 6
9位 住友林業ホームサービス 4
9位 三菱地所ハウスネット 4

出所:レインズ4区在庫309件を弊社が集計/20230803

野村の仲介+(PLUS)の売却は中価格帯マンション売却に強み

現在、城南4区で販売されている5000~5999万円の中古マンションの媒介数を集計して、ランキングを作成しました。

野村の仲介+(PLUS)は、下記の通り城南4区の5000~5999万円の中古マンションの媒介数5位です。

野村の仲介+(PLUS)は、城南4区の中価格帯中古マンションの仲介でも強みを発揮しています。

    媒介数
1位 東急リバブル 37
2位 住友不動産販売 35
3位 三井のリハウス 25
4位 大京穴吹不動産 16
5位 野村不動産ソリューションズ 14
6位 大成有楽不動産販売 8
7位 ナイス 7
8位 東宝ハウス 6
8位 ウィル 6
10位 三井住友トラスト不動産 5
10位 オークラヤ住宅 5
10位 モリモト 5

出所:レインズ4区在庫282件を弊社が集計/20230803

野村の仲介+(PLUS)の売却は中古一戸建て売却に強み

現在、城南4区で販売されている5000万円以上の中古一戸建ての媒介数を集計して、ランキングを作成しました。

野村の仲介+(PLUS)は、下記の通り城南4区の5000万円以上の中古一戸建ての媒介数4位です。

野村の仲介+(PLUS)は、城南4区の中古一戸建ての仲介で強みを発揮しています。

    媒介数
1位 東急リバブル 92
2位 住友不動産販売 87
3位 三井のリハウス 80
4位 野村不動産ソリューションズ 38
5位 大成有楽不動産販売 21
6位 三井住友トラスト不動産 10
7位 住友林業ホームサービス 9
8位 東宝ハウス 9
9位 三菱UFJ不動産販売 8
9位 ミブコーポレーション 8

出所:レインズ4区在庫633件を弊社が集計/20230803

野村の仲介+(PLUS)の売却は土地売却に強み

現在、城南4区で販売されている1億円以上の土地の媒介数を集計して、ランキングを作成しました。

野村の仲介+(PLUS)は、下記の通り城南4区の1億円以上の土地の媒介数4位です。

野村の仲介+(PLUS)は、城南4区の高価格帯の土地の仲介で強みを発揮しています。

    媒介数
1位 三井のリハウス 49
2位 東急リバブル 48
3位 住友不動産販売 28
4位 野村不動産ソリューションズ 10
5位 三井住友トラスト不動産 8
6位 大成有楽不動産販売 5
7位 みずほ不動産販売 4
7位 三菱UFJ不動産販売 4
7位 ケン・コーポレーション 4
7位 東京ライヴズ 4
7位 住新センター 4

出所:レインズ4区在庫270件を弊社が集計/20230803

野村の仲介+(PLUS)は、中古マンション、中古一戸建て、土地の仲介で万遍なく強いことがご理解いただけたでしょうか。

野村の仲介+(PLUS)、査定や売買の特徴

野村の仲介+(PLUS)には、査定や売買に関して具体的にどのような特徴があるのか気になるという方は多いでしょう。

ここでは、野村の仲介+(PLUS)の主な特徴について2つご紹介します。

  • 売却サポートが充実している
  • 集客力のある「ノムコム」に掲載

一つずつ詳しく解説していきます。

売却サポートが充実している

引用:サービスのご紹介

野村の仲介+(PLUS)は、マンションや戸建て、土地などに関する売却サポートが充実しています。

売却依頼をした際は、主に以下のサービスを利用することが可能です。

  • 安心設備補修
  • ホームステージング
  • ホームクリーンアップ
  • ハウスクリーニング
  • 荷物一時預かり
  • リユース回収

そのほかにも、「あんしん土地診断(土地測量)」や「土地ステージング」などの幅広いサポートを提供しています。

これらのサービスは1つ選んで利用することができますが、サービスを利用するためには要件を満たす必要があるため、あらかじめ理解しておきましょう。

集客力のある「ノムコム」に掲載

引用:ノムコム公式サイト

野村の仲介+(PLUS)を利用することで、野村不動産グループが誇る「ノムコム」へ掲載してもらえます。

ノムコムは7年連続で年間訪問者数700万人以上と、不動産売買仲介サイトのなかではダントツのアクセス数を誇っています。

そのため、さまざまな方の目に触れる機会があり、売却したい不動産の認知度があがりやすいため、早期売却にもつながるでしょう。

評判から見る野村の仲介+(PLUS)のデメリット

では、野村の仲介+(PLUS)で売却を行う際のデメリットに関しても詳しく解説しています。

営業店舗数が少ない

野村の仲介+(PLUS)のデメリットは、店舗数が200以上ある三井のリハウスや住友不動産販売と比較して94と少なく、売却サポートを利用できるエリアも限られていることです。

営業店のない地方の方は、そもそも査定ができない、サポートが受けられないなど、野村の仲介+(PLUS)を利用するメリットがないため、他不動産会社への依頼を検討したほうが良いでしょう。

仲介手数料の割引は期待できない

後述しますが、野村の仲介+(PLUS)の仲介手数料は割引が少なく、ほぼ上限金額での取引になることがデメリットです。

野村の仲介+(PLUS)だけでなく、大手不動産会社に仲介を依頼する際には仲介手数料の割引はほとんどない傾向にあります。

仲介手数料をとにかく安くしたいという方は、大手不動産会社以外の不動産会社に依頼することをおすすめします。

野村の仲介+(PLUS)の仲介手数料

仲介手数料は、「宅地建物取引業法」で上限額が決められています。

不動産の売買価格 仲介手数料の上限額
400万円超 (売買価格×3.0%+6万円)+消費税
200万円~400万円以下 (売買価格×4.0%+2万円)+消費税
200万円以下 (売買価格×5.0%)+消費税

不動産売買価格により、上限額が決まります。ですが、下限は決められていないため、不動産仲介会社によって手数料は変わります。

野村の仲介+(PLUS)は大手不動産会社であるため、上限額での仲介手数料になることがほとんどです。

野村の仲介+(PLUS)の仲介手数料は高い?

前述した通り、野村の仲介+(PLUS)の仲介手数料は上限金額になることがほとんどです。そのため、野村の仲介+(PLUS)だけが高いということはありません。

また、野村の仲介+(PLUS)のサポートを受けるためには、規定の仲介手数料を支払うことが条件となっていますので、仲介手数料割引はしない方が手厚いサポートを受けることができるでしょう。

ただし、一親等内に「野村不動産グループカスタマークラブ」に入会している方がいる場合には、売却の際に仲介手数料を最大18%割引してもらえる特典があります。

参考:お得な特典・ご優待サービスのご案内 | 野村の仲介+(PLUS)

野村の仲介+(PLUS)の店舗・支店

野村の仲介+(PLUS)の店舗・支店の数は以下の表にまとめました。

エリア 店舗数
東京23区内 46
東京市部 8
神奈川 14
埼玉 4
千葉 3
大阪 6
兵庫 4
京都 1
名古屋 1

参考:野村不動産ソリューションズ 営業店舗のご案内 2023年9月14日現在

上記の表の通り、野村の仲介+(PLUS)は首都圏に固まって設置されています。

そのため、対応エリア外になってしまう物件も多いでしょう。不動産売却を行う際には、対応エリアを確認したうえで依頼すると二度手間になりません。

野村の仲介+(PLUS)の売却までの流れ

野村の仲介+(PLUS)での不動産売却の流れは以下の通りです。

  1. 売却相談
  2. 査定・物件の確認・調査
  3. 媒介契約
  4. 売却活動の準備
  5. 売却活動
  6. 購入申し込み・売買契約の締結
  7. 売買契約後の手続き
  8. 残代金決済・引き渡し

不動産売却をする際は、「売却の目的」「期限」「必要金額」などの情報を整理して野村の仲介+(PLUS)に相談をしましょう。

売却活動は、野村の仲介+(PLUS)の自社サイト「ノムコム」や、ポータルサイトへ不動産を掲載します。

野村の仲介+(PLUS)はこんな人におすすめ

野村の仲介+(PLUS)は、以下の方におすすめです。

  • 野村の仲介+(PLUS)の対応エリアで不動産売却をする方
  • 更地を売却する方
  • プラウドシリーズなど、野村不動産グループのマンション売却をする方

野村の仲介+(PLUS)では、土地を売る際に「あんしん土地診断」や土地ステージングというサポートが受けられます。

また、プラウドシリーズなどの野村不動産グループのマンションを売る場合には、「プラウドマスター」と呼ばれる専門の担当者がつくため、新築当時の情報やブランドイメージを踏まえた上で売却を行ってもらえます。

野村の仲介+(PLUS)がおすすめできないケース

野村の仲介+(PLUS)は、以下に該当する方はおすすめできません。

  • 野村の仲介+(PLUS)の対応エリア以外の物件を売却したい方
  • オフィスビルや工場などの売却をしたい方

野村の仲介+(PLUS)のデメリットは、店舗数が少ないことです。仲介実績が3位の住友不動産販売が200店舗以上あるのに対し、野村の仲介+(PLUS)の店舗数は94店舗と、2倍以上の差がつけられています。対応エリアではない方は他の不動産会社に依頼することをおすすめします。

また、オフィスビルや工場などの売却も、野村の仲介+(PLUS)では取り扱っていない可能性が高いため、他の不動産会社も視野に入れた方が良いでしょう。

野村の仲介+(PLUS)に関するよくある質問

ここでは、野村の仲介+(PLUS)に関するよくある質問をご紹介いたします。

一括査定サイトで野村の仲介+(PLUS)は利用できる?

野村の仲介+(PLUS)は、一括査定サイト「すまいValue」でも査定依頼ができます。

すまいValueは、野村の仲介+(PLUS)を含め、住友不動産販売、小田急不動産、三菱地所ハウスネット、三井のリハウス、東急リバブルなどの大手不動産会社の6社が運営している一括査定サイトです。

すまいvalueの評判や特徴については、以下の記事で紹介しています。

関連記事:すまいValueってどんなサイト?評判や利用するメリットをご紹介!

野村の仲介+(PLUS)では価格交渉できる?

野村の仲介+(PLUS)では、価格交渉はほぼできないと考えて良いでしょう。

ただし、成約者向けの会員組織「野村不動産グループカスタマークラブ」に入会することで、仲介手数料の割引や、会員特典として旅行やスポーツクラブの割引、家具・家電の割引が受けられます。また、成約者の一親等内の親族も利用することができるため、一親等内に野村不動産グループカスタマークラブに入会している人がいれば、仲介手数料を安くすることが可能です。

野村の仲介+(PLUS)の評判・口コミまとめ

これまで、野村の仲介+(PLUS)の評判・口コミを紹介いたしました。

野村の仲介+(PLUS)は、取引高実績業界4位という実績と、口コミの内容から、評判の良い不動産会社であることが分かりました。

ですが、チラシなどの営業活動が迷惑、店舗数が少なく対応エリアが狭いなどの声もあったため、不動産売却の際は他の不動産仲介会社と比較検討し、決めていくことをおすすめします。

今回の記事で紹介した評判・口コミを参考に、不動産仲介会社選びを進めてください。

 

airi(執筆)
Airi.M
ウェブマーケティング企業出身、異色の不動産ライター。
「エンド目線」をなにより大切にしており、エンドユーザー側・不動産業界側、どちらの視点も知っているからこその"濃い"コンテンツ制作に定評がある。多くの不動産関連媒体での執筆経験を持つ。

 

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