9階のマンションは縁起が悪い?メリットやデメリットを詳しく紹介
カテゴリ:買い替え・住み替え
投稿日:2024.05.20
マンション購入を検討する際、階数は大切な要素の一つです。高層階ほど眺望は良くなりますが、一方で9階は数字の9が「苦」に通じるため、縁起の悪い階数と言われることもあります。しかし、9階を敬遠する人は一部にとどまり、実際の人気は決して低くありません。単なる迷信に囚われることなく、客観的な視点から9階のマンションの魅力や注意点を確認することが重要です。
今回は9階の実際の人気動向やメリット・デメリットを客観的に解説していきます。マンションの9階の購入を検討する際の判断材料になれば幸いです。
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- 数字の「9」を不吉と捉える人もいるが、マンション9階は人気の階層
- 見晴らしが良く、防犯面でのリスクも少ないといったメリットがある
- ただし、購入検討時に落下防止対策や災害時の対応などを考慮する必要がある
- ライフスタイルや生活環境によってベストな環境は異なる
- マンション購入は専門家に相談するのがおすすめ
目次
9階のマンションは縁起が悪い?
9は日本では古くから「く」の音が入ることから「苦」を連想させ、縁起が悪いとされてきました。 そのため、マンションの9階に住むことは、縁起が悪いと考えられる方もいらっしゃいます。しかし、世界に目を向ければ、9を縁起の良い数字と考える国もあり、日本でも人により9は縁起の良い数字と考える方も存在します。9のイメージは決して悪いものではありません。数字のイメージに囚われすぎず、マンションの9階ならではの特徴を重視することが大切です。
9階のマンションのメリット
ここでは9階のマンションのメリットについて、具体的に解説していきましょう。9階のマンションには、以下のようなさまざまな利点があることが分かります。
- 日当たりと眺望が良好
- 部屋の中を覗かれる心配が皆無
- 静かで落ち着いた環境
- セキュリティ面でも比較的安心
- 虫の侵入リスクの減少
高層階ならではの眺望の良さやプライバシーの確保・防犯面の安心感など、9階ならではの魅力を感じられるはずです。以下で各項目を詳しく見ていきましょう。
日当たりと眺望が良好
マンションの9階は、日当たりと眺望が良好です。9階は高層階のため周囲の建物に遮られることなく太陽の光を浴びることができます。 朝日を楽しめるだけでなく、1日を通して明るい室内環境を保つことができるでしょう。
また、開けた景色を眺められるのも魅力的です。周辺の低層建物から解放され、遠くの山並みや夜景・花火などの景色を堪能できる可能性もあります。 プライバシーを確保しながら、開放的な見晴らしを持つことができるのが9階の利点です。
部屋の中を覗かれる心配がない
先述の通り、マンションの9階のメリットの一つとしてプライバシーの確保が挙げられます。一般的に低層階は、対面の建物から室内が覗かれる可能性があります。しかし、高層階では部屋の中を覗かれる心配がほとんどありません。
例えば、周囲に同じくらいのマンションがあったとしても、十分に距離があることが多く、部屋の中を覗かれる心配がないため、カーテンを全開にできるでしょう。
マンションの9階はプライバシーを守りつつ、日中は日光が十分に入る明るい暮らしが可能です。
静かで落ち着いた環境
マンションの9階は、低層階に比べると非常に静かな環境が保たれています。周りを見渡せば、視界が遮られることが少ないため、開放的な雰囲気を感じられるでしょう。高層階ほどではないものの、道路や駅から離れているため車の走行音もほとんど聞こえず、比較的静かで落ち着いています。夜間も静かでリラックスした生活を送ることができそうです。
セキュリティ面でも比較的安心
マンションの9階は低層階に比べ、セキュリティ面で安心感があります。低層階では、窓から侵入される可能性がありますが、9階なら圧倒的に侵入リスクが低くなります。ただし、上の階やベランダから侵入される可能性はゼロではないため、戸締りは必須です。
また、9階に住むことで不審者の視線から解放されます。低層階では、道行く人の視線が気になりがちですが、9階では外からの視線を気にする必要はまずありません。
マンションの9階は、さまざまな面でセキュリティへの安心感が得られるのです。
虫の侵入リスクの減少
マンションの9階は、低層階と比べると虫の侵入リスクが減少します。一般的に、虫は地上付近から侵入することが多いためです。低層階のマンションだと虫が侵入しやすく、特に夏場は気をつけなければなりません。しかしマンションの9階では、虫の侵入リスクがかなり減少します。虫が苦手な方はマンション選びの際に、虫の問題も考慮すると良いかもしれません。
9階のマンションのデメリット
マンションの9階に住むメリットはたくさんある一方で、デメリットも存在することを忘れてはいけません。例えば、以下のようなものがあります。
- エレベーターが必要不可欠
- 日差しを遮るものが皆無
- 引っ越し費用が高くなる可能性
- 地震の揺れが大きくなる傾向
- 窓やバルコニーから落下する危険性
以下でそれぞれの項目を見ていきましょう。
エレベーターが必要不可欠
マンションの9階に住む場合、エレベーターの利用は必須です。エレベーターがない場合、9階までの階段の昇り降りは非常に大変でしょう。9階は階段で昇り降りできない高さではないですが、高齢者や体の不自由な方には現実的ではありません。
また、エレベーターは年に数回はメンテナンスのために使用できなくなる日もあり、地震などで停電したときはエレベーターは使えません。朝の出勤時間などは、エレベーターが混んでおり、時間がないにもかかわらずなかなか来ないストレスも考えられます。
日差しを遮るものがない
マンションの9階は周りに遮るものがほとんどないため、朝日や夕日がよく差し込んでくるのがメリットですが、真夏の直射日光は避けられません。特に、夏の日差しが強い日は部屋の中が暑くなり、エアコンの効きが悪いこともあるでしょう。そのため、マンションの9階では日よけ対策が不可欠です。例えば以下のような対策が考えられます。
- ブラインドやカーテンの活用
- 窓ガラスへの遮熱フィルム施工
- ベランダの日よけ設置
遮熱対策をしっかりと行えば、夏場の室温上昇を抑えられるでしょう。マンションの9階は、眺望や日当たりが良好な反面、強い日差しへの対策は欠かせません。入居前に日よけ対策をしっかり検討し、快適な生活環境を整えることが重要です。
引っ越し費用が高くなる可能性
マンションの9階は、引っ越し費用が高額になる傾向です。
引っ越し費用は、エレベーターの有無や搬入経路の長さ・搬入作業に伴う養生範囲の作業時間が料金に反映します。作業時間のロジックは、「部屋からトラックまでの1往復の運搬時間×部屋とトラックの往復回数」で算出可能です。作業が増えると「1往復あたりの増加時間×部屋とトラックの往復回数」がプラスされます。
エレベーター無しのお部屋も含みますが、階数別の引っ越し加算料金の目安は以下の通りです。
階数 | 加算料金 |
2階 | 変動なし |
3階 | 10〜20%増し |
4階 | 10〜30%増し |
5階 | 20〜50%増し |
参照元:「なぜ料金が変わる?建物タイプや階数と引越し料金の関係を徹底解剖|アップル引越センター」
マンションの9階は、エレベーターの待ち時間が増える事による追加料金が発生する可能性があり、引っ越し費用が高くなる傾向があると考えられます。
地震の揺れが大きくなる傾向
一般的に、建物の高さが高くなるほど地震の揺れは大きくなります。マンションの9階は比較的高層階に位置するため、地震時の揺れが増幅される傾向にあります。建物が地面から離れるほど、揺れの影響を受けやすくなるためです。一般的なマンションは一定の耐震性を備えた構造になっていることが多いですが、構造によっては揺れ方が異なるでしょう。ただし、建物の耐震性能次第では揺れを最小限に抑えられる場合もあるので、一概に危険とは言えません。マンションの具体的な構造や耐震性は、管理組合に問い合わせてください。
窓やバルコニーから落下する危険性
マンションの9階は高所にあるため、窓やバルコニーから転落する危険性が高くなります。特に、お子様やご高齢の方がいらっしゃる家庭では十分な注意が必要です。
ベランダやバルコニーの柵の高さ・仕様などを確認して落下する危険がないか、部屋だけでなく共用部の階段なども確認しておきましょう。思っていたより柵が低いときは、追加の柵やネットなどを設置して落下防止対策を行ってください。高層階ほど転落の危険性は高まりますが、適切な対策と家族の気配りで、事故は未然に防げます。
マンションの9階を購入する際の注意点
マンションの9階の購入を検討する際はメリット・デメリットを十分に理解し、自分や家族のライフスタイルに合っているかを見極める必要があります。購入してから後悔することの無いように、以下でマンションの9階を購入する際の注意点を解説します。
落下防止の対策ができるか確認する
マンションの9階では、窓やベランダから転落するリスクが高くなります。そのため、マンション購入時には落下防止対策がきちんとされているかを確認してください。一般的な落下防止対策には以下のようなものが挙げられます。
- 手すりの高さと強度の確保
- 窓に転落防止柵を設置
- 窓に開閉制限ストッパーを設置
事前に落下防止対策がとられているか、対策をされていない場合は、個人で対策することは可能かをマンション購入時に確認することが重要です。
エレベーターの台数や広さ・点検頻度を確認する
マンションの9階を購入する場合、エレベーターは必須のインフラです。必然的にエレベーターを使って行き来することになるので、エレベーターの台数や広さ・点検頻度を事前に確認しておくことが大切です。
エレベーターの台数は、少なくとも2基以上設置されていることが理想です。1基のみだと故障や点検の際に非常に不便でしょう。1基あたり6人乗り以上の広さがあると移動がスムーズです。エレベーター点検の頻度も重要なポイントになるため、入居前に十分な確認をしておきましょう。
地震が起きたときの事前確認をする
9階のマンションは地震の際、下層階と比べると揺れが大きくなる傾向にあります。そのため、事前に地震対策を十分に行っておく必要があります。
まず、家具の転倒防止対策は必須です。大型の家具は転倒防止金具で壁に固定し、書棚などからの落下物にも注意が必要です。ガラス製品は安全な場所に置き、落下の危険が高い場所には物を置かないよう心がけてください。
次に、地震発生時の避難経路を確認しておきます。停電でエレベーターが停止した場合、階段を使った避難となるため、あらかじめ非常階段の場所を把握しておくことが大切です。
加えて、マンション管理組合や近隣住民との連携も重要です。防災訓練への参加や災害時の支援体制作りなどに協力し、安全対策を共有することで被害を最小限に抑えられるでしょう。9階に住む上で災害関係の心配は避けて通れないかもしれませんが、事前の備えと地域コミュニティとの連携によって安全性を高めることができます。
9階のマンションが向いている人
マンションの階数によって得られるメリットはさまざまです。マンションの9階は、落ち着いた環境でプライバシーも守られ、絶景の眺めも楽しめる一方で、エレベーター頼みの生活や引っ越し時の大変さもあります。マンションの9階が向いている人を以下で見てみましょう。
虫が苦手な人
マンションの9階は虫の出現率はゼロではないものの、低層階よりは出現するリスクが低いです。マンションが高層になればなるほど、風の影響で虫が侵入しづらくなるためです。そのため、虫が苦手な方は9階以上の高層マンションを選ぶと虫からの心配がほとんどなくストレスフリーな生活を送れるでしょう。
ただし、虫の多くは湿気を好むため、水があると虫が発生しやすいです。ベランダでの菜園も虫を引き寄せる要因になるので、虫が苦手であれば対策を行ってください。
人目を気にしたくない人
高層階はバルコニーや部屋の中が見えづらくなり、プライバシーが守られるため、自由に過ごせる時間が増えるでしょう。階数が上がるほどプライバシー性は保ちやすい傾向にあります。また、プライバシー性が高いということは防犯性が高いため人目を気にすることなくカーテンを開けることも可能です。プライバシーを重視する方にはマンションの9階はおすすめです。 一方で、落下防止や日差し対策も欠かせません。メリット・デメリットを十分に検討した上で、最適な住まいを選ぶことが大切でしょう。
マンションで人気の階は何階?
マンションで人気の階には、一般的な正解はありません。人によって好みや価値観は異なるからです。例えば、高層階は眺望が良く開放的ですが、低層階は地震の揺れが小さく安心感があるでしょう。家族構成や生活スタイルによっても、求める条件は変わってきます。季節ごとの過ごし方や価格面など、さまざまな視点からおすすめの階層を紹介します。
中層階の6階については『マンション6階の住み心地は?人気の理由や注意点を詳しく解説』の記事でも紹介していますので、本記事とあわせてご覧ください。
夏を快適に過ごすなら低層階
低層階は高層階に比べて窓からの日照が少なく、周辺の建物が直射日光を遮る日よけにもになります。 また、熱は上方向へ逃げる性質を持つため、溜まった熱気も逃げていきやすく、部屋の温度が上がりにくいでしょう。つまり、マンションの階数が高くなるほど、熱がこもりやすくなるため、夏の暑さを感じやすくなります。
そのため、マンションの高層階に住む際は、エアコンなどの冷房設備が必須になるでしょう。高層階に比べると低層階の方が夏を快適に過ごせるため、暑さが苦手な人は低層階がおすすめです。ただし、防犯面での不安もあるため、最終的には一長一短を天秤にかけた上で判断してください。
価格を抑えるなら低層階
マンション購入時の価格面で有利な階数は低層階となります。一般的にマンションの価格は低層階ほど安く、高層階ほど高いです。資産価値を意識するなら高層階がおすすめですが、購入価格を抑えるなら低層階がおすすめです。
また、最近ではバリアフリー化で、低層階でもエレベーターが設置されるマンションが増えています。ただし、プライバシーの確保や道路の騒音が気になる場合もあります。ご自身のライフスタイルに合わせて、メリット・デメリットを十分に検討してください。
安全性を確保するなら1階と高層階以外
マンションの階数は安全性に大きく影響します。安全性を確保するなら、1階と高層階は避けた方が賢明です。1階はマンション自体のセキュリティが充実していたとしても、高層階と比べると窓からの侵入の恐れがあり、水害時には浸水被害の恐れもあります。
高層階は、火災時の避難やエレベーターが止まれば移動が困難です。また、地震の揺れが大きく家具の転倒などの被害が出やすいでしょう。
安全性を確保するのであれば、中間階の2階から7階くらいまでが理想と考えられます。マンション購入時は、安全性も重要な要素の一つです。階数の選定は入念に行ってください。
明るく見晴らし重視なら高層階
高層階のマンションは、日当たりと眺望が良好であることがメリットです。窓からの景色が開けており、心地良い光が差し込むため明るく開放的な空間が得られます。部屋の明るさや見晴らしを重視するなら、高層階が良いでしょう。ただし、購入金額は高くなるので予算に注意してください。実際の眺望を確かめたいなら、昼間に内見にいくのがおすすめです。安全性への配慮は欠かせませんが、開放的な生活を送りたい方は高層階を検討する価値があるでしょう。
まとめ
今回は、マンションの9階のメリットやデメリット・注意点を解説しました。マンションの9階は明るさと眺望が良好なことが最大のメリットです。周辺の建物に遮られることなく、遠くの景色までパノラマ的に見渡せるのが魅力的でしょう。
また、マンションの9階は低層階に比べてプライバシーが守られやすいメリットもあります。周りの視線を気にすることなく、自由に生活できるでしょう。都会の喧騒から離れた、落ち着いた空間を望む人にとっては、9階は最適な選択肢と言えます。
ただし、移動にはエレベーターが必要になり、故障時の不便さは避けられません。また、地震の揺れも低層階に比べて大きくなる傾向があり、耐震性能にも注意が必要です。さらに、引っ越し費用の増加や、夏場の日差しを遮るものがないデメリットも無視できません。
このように、9階のマンションには一長一短があります。明るさと見晴らしを最優先するのか、他の要素を重視するのかによって、最適な階数は変わってくるでしょう。
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