マンション6階の住み心地は?人気の理由や注意点を詳しく解説
カテゴリ:買い替え・住み替え
投稿日:2024.05.20
マンションの中で6階住戸は人気が高い傾向にあります。6階には低層階の圧迫感や高層階の高所リスクを気にする必要がない、適度な高さの物件が多いです。6階なら眺望も良好で、日当たりや通風も適度に確保できます。
本記事では、マンションの6階が人気の理由や注意点・向いている人を徹底解説します。
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- マンションの6階は、高すぎず低すぎない人気の階層
- 高層階よりも価格が低めで、ファミリーや一人暮らしの方に幅広くおすすめ
- ただし、住環境によっては虫の発生や防犯面でのリスクもある
- 6階のマンション購入を検討するなら、入念なリサーチと専門家への相談が重要
目次
マンション6階の高さは何メートル?
一般的なマンションの1階の高さは3mほどと言われています。1階を基準として、6階の高さを計算すると18mほどになります。具体的には次の表の通りです。
階数 | 高さ(メートル) |
1階 | 3mほど |
2階 | 6mほど |
3階 | 9mほど |
4階 | 12mほど |
5階 | 15mほど |
6階 | 18mほど |
6階の高さは高層マンションの中階層やタワーマンションの低階層に位置します。ただし、マンションによって階高が異なる場合もあるので、実際の高さは若干前後する可能性があります。
また、マンションの建物構造の種類によっても高さは変わってくるでしょう。鉄筋コンクリート造りの場合は上記の高さが目安となりますが、木造の場合はもう少し低くなる傾向です。
マンションの6階が人気の理由
マンションの6階は、低層階に比べれば日当たりや風通しが良く、眺望が期待できる一方で、高層階に比べると価格が低く設定されていることが多いため人気です。
以下で詳しく見ていきましょう。
低層階に比べ日当たりや眺望が期待できる
6階は戸建て住宅や低層の建物よりも高い位置にあります。低層階は周りの建物で遮られやすいのに対し、6階は視界を遮るものが少ない傾向です。そのため、日当たりが良く、開放的な景色を楽しめるでしょう。
特に都市部では、遠くの景色を一望できるメリットがあります。マンションの6階ならば、日当たりや眺望といった居住環境の面が期待でき、マンション購入時の重要な選択肢の一つとなるでしょう。
高層階に比べると価格が低くなる
マンションの6階は、高層階に比べると価格が低くなります。
一般的に資産価値は高層階ほど資産価値が高くなる傾向です。高層階は眺望が良く、プライバシーが守られやすいことから人気があり、売買価格が高くなります。
6階は、中層階に位置するため、高層階に比べると資産価値は高くありません。また、マンションの販売価格は高層階ほど価格が高くなる設定がされており、マンション業者は高層階の価格を上乗せして利益を得ています。そのため6階は、高層階に比べ低価格で販売されることが一般的です。
6階のマンションは高層階に比べると割安感があり、価格面でメリットがあるでしょう。ただし、周辺環境や物件の状態によっては異なる場合もあります。
低層階に比べセキュリティが堅くなる
マンションの6階は、低層階に比べてセキュリティ面で優れています。
低層階では、窓からの不審者の侵入リスクがある一方、6階という高さでは外から入り込みにくいため侵入リスクが格段に低くなります。 また、低層階は防犯カメラの死角になりやすい場所がありますが、 6階はカメラの視界が遮られる場所が少ないため、より監視が行き届く傾向にあります。
マンション自体のセキュリティ設備が万全であることが大前提ですが、6階に住むことで一層安全性が高まるでしょう。防犯面を意識したい方は6階がおすすめと言えます。
虫が出る確率が低くなる
マンションの6階は、虫などの出没率が低くなる利点があります。一般的にマンションの1階や地上階は、地面に近くごみ置き場があるなどの理由から虫が侵入しやすい環境です。
一方、6階になると地面から離れており、マンション内に入り込むルートが限られるため、虫の侵入は少なくなります。
ただし、周辺に樹木が多く、ベランダで植物を育てているようなケースでは6階でも虫が出るでしょう。また、立地条件や建物の構造によっても虫が出る可能性はありますのでご注意ください。
マンションの6階を購入する際の注意点
マンションの6階は人気がある一方で、以下のような注意点があります。
- 周辺の状況によっては眺望が悪くなる
- 両隣や上階の生活音が気になる場合がある
- 地震の際に低層階よりも揺れる
- 低層階よりも家賃が高めに設定されている
マンションの6階を購入検討する際は、十分に確認しておくことが賢明でしょう。以下で
各ポイントを詳しく解説します。
周辺の状況によっては眺望が悪くなる
マンションの6階の眺望は、周辺環境によって大きく左右されます。例えば、近くに高層ビルがあると、影になり眺望が遮られてしまう可能性があるでしょう。また、周辺に高層の建物が密集している場合は、 他の建物に遮られ、眺めが良くない場合も考えられます。
一方で、公園や川沿いなどオープンスペースに面していれば、開放的な眺望を期待できるでしょう。
以上のようにマンション6階の眺望は立地環境に大きく影響を受けます。事前に周辺の状況を確認し、自分の希望する眺望が得られるかどうかを見極める必要があります。また、近くに空き地がないことや周辺の建築計画を確認しておくと良いでしょう。
両隣や上階の生活音が気になる場合がある
マンションの6階は1階や2階と比べると外からの騒音に悩まされることは少ないですが、外からの音が聞こえにくくなる分、両隣や上階からの生活音に悩まされる可能性があります。特に子育て世帯がいる場合、日中は子どもの走り回る音や夜間の泣き声などが気になるかもしれません。また、高齢者世帯では介護の音や家事の音が気になるでしょう。壁や天井を共有する住戸が近くにあるため、生活リズムの違いによっては深刻な問題になりかねません。
上下階の防音対策が不十分なマンションであれば、騒音のストレスから精神的な苦痛を被る可能性もあります。入居前に防音性能をしっかり確認しておきましょう。
地震の際に低層階よりも揺れる
マンションの6階は低層階に比べると地震による揺れが大きくなる傾向があります。建物の高さが高くなるほど振り子の原理が影響しているため、低層階よりも高層階の方が揺れ幅が大きいためです。
ただし、建物の構造や地盤の固さによっても揺れ具合は大きく変わるため、一概に言えるものではありません。地震への不安が強い方は、より低層階を選ぶのが無難です。ただし、低層階にも交通による振動など別の問題があるため、自身の生活スタイルに合わせて総合的に判断する必要があります。
マンションの6階が向いている人
マンションの6階は、適度な高さから開けた景色が楽しめ、エレベーターと階段の両方が選択できます。以下でマンションの6階が向いている人はどのような人かライフスタイルなどから紹介します。
1人暮らしの人
1人暮らしの方にとって6階のマンションは、窓からの景色を楽しみながらも購入金額の負担は抑えられるというメリットがあります。
ただし、個人の好みやライフスタイルによっても異なるため、物件を見学して自分に合った階数を選んでください。メリット・デメリットを把握した上で検討するのが賢明でしょう。
ファミリーの人
6階以上のマンションは、ほぼ必ずエレベーターが備え付けられています。 特に子どもがいる家庭では、エレベーターの利用で子どもやベビーカーの移動が楽にできるため、マンション6階がおすすめと言えるでしょう。
また、周辺地域の騒音や振動も低層階よりも少ないでしょう。
一方で、両隣や上階の生活音や地震時の揺れが低層階より気になるケースもあります。マンションの6階にはメリット・デメリットがありますが、子育て世帯が求める条件も多く満たせるため、ファミリー向けにも人気の階です。
購入するマンションの階数を決めるポイント
マンションの6階は人気がありますが、最適なマンションの階数は人それぞれ異なります。マンションの階数を決める際は、主に下記のようなポイントを押さえておきましょう。
- 資産価値があるか
- 自分の生活スタイルに合うか
- 予算と希望条件が合うか
マンションの階数は、それぞれの事情に合った階数のマンションを選ぶことが賢明です。
以下で各ポイントを詳しく見ていきましょう。
資産価値があるか
マンションの資産価値は立地や設備、間取りなどさまざまな要因によって変わります。階数も要因の一つで、中高層階は低層階に比べ資産価値が高い傾向にあります。
ただし、6階建ての場合、最上階付近は設備の老朽化などから危険性が増し、価値が下がる可能性もあるでしょう。
マンションの資産価値については『マンション資産価値の調べ方とランキング、価値が下がらない物件の要因 』の記事でも紹介していますので、本記事とあわせてご覧ください。
自分の生活スタイルに合うか
購入前に、マンション6階が自分の生活スタイルに合うかどうかを見極めましょう。
部屋からエントランスまでの移動時間を重視する場合は低層階〜中層階・眺望の良さやプライバシーを重視する場合は中層階〜高層階がおすすめです。
また、家族構成や年齢層・ライフスタイルは人によっても最適な階層が異なるため、自分のライフスタイルとマッチするかどうかを見極めることが重要なポイントになります。
より高層階の9階については『9階のマンションは縁起が悪い?メリットやデメリットを詳しく紹介 』の記事でも紹介していますので、本記事とあわせてご覧ください。
予算と希望条件が合うか
マンション購入を検討する際、予算と希望条件が合致していることが重要です。一般的に6階は、高層階に比べ購入金額が安く設定される傾向にあります。また、希望条件との兼ね合いも重要です。最終的にはご自身の希望と予算に合った階数を選ぶことをおすすめします。
マンション購入は大きな買い物です。慎重に予算と希望条件を検討し、ご自身に最適な物件を選びましょう。
マンションの6階についてよくある質問
最後に、マンションの6階についてよくある質問と回答をまとめました。マンションの6階に関する疑問点が解消できれば幸いです。
マンションの6階に洗濯物は干せる?
マンションの6階に洗濯物を干せるかどうかは、建物の設計次第です。多くの場合、ベランダやバルコニーがあれば洗濯物を干すことができますが、マンションの規約で禁止されている場合もあるので入居前に確認してください。
また、6階は低層階ほど干している洗濯物を気にしなくてよいですが、洗濯物を干せたとしても風が強い日には洗濯物をベランダに干すのが難しいこともあります。 そのため、換気設備付きの洗面所や浴室に干すのがおすすめです。
マンションの6階は窓を開けて寝ることはできる?
マンションの6階は低層階に比べ眺望が良く、開放的な気分で過ごせますが、防犯上の理由から窓を開けての就寝は避けた方が無難です。 6階ならば比較的リスクは低いものの、 一定以上の高さのマンションでも窓から侵入される可能性は十分にあります。
また、マンションの中には、24時間換気システムが備わっているところも多く、窓を開ける必要がない場合もあります。自分の生活スタイルに合わせて、安全に配慮しながら窓の開け閉めを行うことが賢明でしょう。
マンションの6階はどれくらい津波の影響がある?
津波の影響は、マンションの立地場所によって大きく変わってきます。内陸部のマンションであれば、津波の直接的な被害はほとんどありませんが、沿岸部に建つマンションであれば、6階でも津波の被害を受ける可能性があります。
ただし、津波の被害が想定される地区の場合においても上の階に住むのが理想的です。将来的にマンションを購入するなら、ハザードマップで浸水範囲の確認をしてください。
マンションの6階にネズミは出る?
マンション6階にネズミが出る可能性は低いと言えます。ただし、完全に出ないと断言はできません。マンションにネズミが出る主な原因は以下の通りです。
- 食べ残しや生ゴミの放置
- 長期不在で室内が不衛生になること
- 老朽化によるネズミの侵入口ができること
マンションの6階に限らず、上記のような要因があればネズミが出る可能性があります。ネズミなどは地下などに出やすいイメージですが、マンションは戸建ての建物よりも構造が複雑です。そのため、ネズミが移動するのに好都合となるのも原因の一つです。
マンションの6階でもネズミ対策は必要ですが、低層階に比べれば出現リスクは低いでしょう。
まとめ
今回は、マンションの6階が人気の理由や注意点・向いている人を徹底解説しました。
マンション6階の住み心地は、低層階の居室に比べて大きな魅力があります。日当たりや眺望が期待でき、低層階に比べてセキュリティも高くなり、かつ高層階に比べると価格が抑えられるメリットもあります。一方で、周辺の建物状況によっては眺望が損なわれる可能性や上下階からの生活音・ 地震時の揺れも低層階より大きくなる可能性もありますので注意が必要です。
マンション6階にはメリット・デメリットがありますが、ご自身の生活スタイルや予算に合えば、十分に魅力的な選択肢となるでしょう。 マンション購入時は、それぞれの事情に合った階数のマンションを選ぶよう総合的な検討が重要です。
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