「瑕疵担保責任」を負わずに売却する

カテゴリ:マンション売却ノウハウ編
投稿日:2019.07.10

そもそもここで言う「瑕疵」とは、契約の際に買主が気づかないキズや欠陥のことです。たとえば、雨漏り、シロアリ、建物の重要な構造部分の欠陥や腐食などが該当します。物件を引き渡した後にこの隠れた欠陥が表面化した時に、瑕疵担保責任が発生します。そして売主の費用負担で原状回復し、買主に引き渡す義務を負うことになります。瑕疵は物理的な欠陥だけではなく、室内で住人が孤独死した物件なども、「心理的瑕疵」とみなされ、知っていながらその事実を説明しない場合には、契約不適合責任を問われることがあります。

不動産取引の過程では買い主も対象物件をチェックして、問題がないかどうかを確かめます。「あなたもチェックしましたよね!」と買主に反論しても、売主は瑕疵に対する責任を負わなければなりません。「瑕疵担保責任」は買主の権利を守るためにできた制度で、売主に厳し目に設計されているのです。なかには引渡しから10年間以内に瑕疵を知れば、損害賠償請求をすることが可能、という売主にはぎょっとする項目が含まれています。

「瑕疵担保責任」を知れば知るほど、売る気が失せてくる方もいらっしゃるかもしれません。そこで耳寄りな情報ですが、「瑕疵担保責任」を負わずに済む方法もあります。1つは不動産の売買契約をする際に、瑕疵担保責任を負わない特約を付けることです。しかし、買主からはリスクを請け負う分の値下げを要求される場合があります。もう1つが「直接買取」で、不動産会社に直接買取を依頼すると「瑕疵担保責任」を負わなくて済みます。買取った物件に故障や不具合があった場合は、不動産会社がリフォームや修繕を行うので、売却後に買主からクレームを受ける心配はありません。いちど検討されてみてはいかがでしょう。

 

※売買契約において、引き渡された売買の目的物が契約の内容に適合しない場合に売主が買主に対して負うこととなる責任。